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　北朝鮮が調査するとした「全ての日本人」とは誰をさすのでしょうか？拉致被害者だけではない、多くの人が対象になっています。

北朝鮮が調査する「全ての日本人」とは？

拉致被害者

　まず拉致被害者です。人数は１２人います。死亡と説明された人が８人。この中には、横田めぐみさんもいます。北朝鮮が入国を否定している４人も含まれています。

横田さん夫妻（前列）ら＝2014年10月4日、川崎市中原区

特定失踪者

　特定失踪者の４７０人も調査されます。拉致被害者とは別に、家族らの情報から民間団体、特定失踪者問題調査会が、北朝鮮による拉致の可能性を排除できないとする行方不明者約４７０人のことを指します。

万寿台の丘に建つ金日成主席（左）と金正日総書記の銅像には、結婚式に臨むカップルが「あいさつのため」続々と献花に来ていた。ガイドの案内で、記者団も見学した＝2014年10月28日、平壌

日本人配偶者

　在日朝鮮人と結婚し、１９５９～８４年の「帰還事業」で夫や妻と一緒に北朝鮮に渡った人のことを指します。約１８００人います。

北朝鮮から里帰りした日本人配偶者＝1998年1月28日

残留日本人

　戦前に日本の植民地だった朝鮮半島北部にいて戦後、日本に帰れなくなった人です。約１４００人います。

日本人遺骨

　約２万柱とされています。遺骨については、１０月２９日の協議で北朝鮮側から「日本人遺骨の埋葬地に対する全面的調査を行った。調査を通じてわかったことを通報する」との報告がありました。ただ日本政府としては、拉致問題を最優先として考えています。

政府による拉致被害者家族会への説明会後、報道陣の質問に答える（左から）横田早紀江さん、飯塚繁雄さん、増元照明さん＝2014年10月20日、東京・永田町、時津剛撮影