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負けこむと叱られる タイガース御用達の宮司が捨てた過去

 西宮市の広田神社は、タイガースゆかりの神社として知られています。宮司の西井璋(あきら)さん(67)、今はトラ一筋のファンとして日本一に祝詞を読みあげる日々です。しかし、西井さんには20歳の頃に捨てた過去がありました。

必勝祈願する阪神の選手たち=2009年3月5日
必勝祈願する阪神の選手たち=2009年3月5日 出典: 朝日新聞

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 西宮市の広田神社は、タイガースゆかりの神社として知られています。宮司の西井璋(あきら)さん(67)、今はトラ一筋のファンとして日本一に祝詞を読みあげる日々です。しかし、西井さんには20歳の頃に捨てた過去がありました。

毎年、球団関係者が参拝

 広田神社は、タイガースとの縁が深く、球団創立翌年の1936年から毎年、球団関係者が必勝祈願のため参拝しています。参拝の日には大勢のファンが集まることでも知られています。

広田神社に必勝祈願に訪れお札を授かる阪神和田監督(左)(撮影・加藤哉)=2012年3月2日
広田神社に必勝祈願に訪れお札を授かる阪神和田監督(左)(撮影・加藤哉)=2012年3月2日 出典:阪神一丸で必勝祈願「優勝あるのみ」 - プロ野球ニュース : nikkansports.com
広田神社へ移ったのは52歳の時。同神社はタイガースとの縁がさらに古く、球団創立翌年の36年から、球団関係者が毎年、必勝祈願のために参拝している。
兵庫)元巨人ファンの宮司、虎の日本一祈る:朝日新聞デジタル

宮司、実は元巨人ファン

 岡山県新見市出身の西井さん、実は元巨人ファンでした。少年時代は国松彰選手に憧れ、ラジオの野球中継を夢中で聴いたそうです。ちなみに国松選手は、同志社大を経て、巨人に入団。V9前期の外野手として活躍。コーチや2軍監督も務めました。

広田神社の宮司からお札を受け取る和田監督(左)=2013年3月1日
広田神社の宮司からお札を受け取る和田監督(左)=2013年3月1日 出典:阪神Vのお告げ 広田神社で恒例必勝祈願 - プロ野球ニュース : nikkansports.com
西井さんは岡山県新見市出身。実家が神社で神職を志した。少年時代は巨人ファン。好打者・国松彰選手に憧れ、ラジオの野球中継を夢中で聴いた。
兵庫)元巨人ファンの宮司、虎の日本一祈る:朝日新聞デジタル

兵庫の神社に奉職したからには・・・

 そんな西井さんでしたが、20歳で奉職したのが西宮市の西宮神社でした。「本物の兵庫県民になるためにはタイガースファンにならなくては」と誓い、巨人ファンの過去を捨てました。

広田神社参拝を行った中央左奥から坂井オーナー、南球団社長、和田監督=2014年3月14日
広田神社参拝を行った中央左奥から坂井オーナー、南球団社長、和田監督=2014年3月14日 出典:阪神が必勝祈願 上本「いい準備を」 - プロ野球ニュース : nikkansports.com
神職の教育機関で学んだ後、20歳で西宮神社(西宮市)に奉職した。タイガースが1962年のリーグ優勝以来、毎年必勝祈願に訪れる神社で、周囲はみな阪神ファンだ。
兵庫)元巨人ファンの宮司、虎の日本一祈る:朝日新聞デジタル

「祈りが足りない」叱責も

 52歳の時、タイガースとの縁がさらに古い広田神社に移ります。球団創設の翌年から球団関係者が祈願に訪れる神社だけに、チームの成績が悪いと「祈りが足りない」と叱責されることもあるそうです。

必勝祈願でおはらいを受ける阪神の星野監督=2002年1月29日
必勝祈願でおはらいを受ける阪神の星野監督=2002年1月29日 出典: 朝日新聞
祈願を引き受ける責任は重大だ。チームの成績次第では「しっかり祈禱(きとう)したのか」「祈りが足りないのではないか」などと参拝客から叱責(しっせき)されたこともある。
兵庫)元巨人ファンの宮司、虎の日本一祈る:朝日新聞デジタル

本殿で必勝祈願の祝詞

 今では「脇目もふらず、阪神一筋です」という西井さん。試合に合わせ、神社本殿で深々と頭を下げ、必勝祈願の祝詞(のりと)を読み上げています。「福岡まできっと祈りは届く。今後の試合もしっかり見届けたい」と、気合十分です。

広田神社宮司の西井璋さん
広田神社宮司の西井璋さん 出典: 朝日新聞
日本シリーズ第2戦は1―2で惜敗した。自宅でテレビ観戦した西井さんは「第3戦の福岡まできっと祈りは届く。今後の試合もしっかり見届けたい。今は脇目もふらず、阪神一筋ですから」と話した。
兵庫)元巨人ファンの宮司、虎の日本一祈る:朝日新聞デジタル
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