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IT・科学

3Dお医者さんごっこ・無敵じゃんけんロボ…DCエキスポの超未来

 デジタルテクノロジーを使ったコンテンツの最前線を楽しめる「デジタルコンテンツエキスポ」が、日本科学未来館で26日まで開かれています。SF映画のアイテムがそのまま現実化したような、想像を超える技術が目白押しです。

ロボットを意のままに操る「スケルトニクス・アライブ」の動きにどよめく会場
ロボットを意のままに操る「スケルトニクス・アライブ」の動きにどよめく会場 出典: 朝日新聞

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 デジタルテクノロジーを使ったコンテンツの最前線を楽しめる「デジタルコンテンツエキスポ」が、日本科学未来館で26日まで開かれています。SF映画のアイテムがそのまま現実化したような、想像を超える技術が目白押しです。

 デジタルコンテンツというと、コンピューターグラフィックスを思い出しますが、今回の展示はさらにパワーアップ。「何もない空間でモノに触る」「センサーを握ると特定の方向に引っ張られる感じがする」など、人間の感覚を「拡張」「ハック」するような展示が目立ちます。



【動画】ロボットを意のままに操る「スケルトニクス・アライブ」、「絶対に負けないジャンケンロボ」、「黒板プロジェクションマッピング」=丹治吉順撮影

ロボットを意のままに「スケルトニクス・アライブ」

身体動作拡張型ロボット「スケルトニクス・アライブ」
身体動作拡張型ロボット「スケルトニクス・アライブ」

 会場に入って目につくのが、3メートルはあろうかというロボット「スケルトニクス・アライブ」。搭乗した人の手足の動きを拡張する話題のロボットです。実際に試乗して、自分の意のままに動かすことができます(動画参照)。今年のトピック「ウエアラブル」を代表する展示です。

黒板にプロジェクションマッピング「みらいのこくばん」

 「みらいのこくばんプロジェクト」
 「みらいのこくばんプロジェクト」

「みらいのこくばんプロジェクト」。黒板にプロジェクターでいろいろな画像を投影するプロジェクションマッピングの手法を用いて、教室でデジタルな素材をアナログ感覚で使うことができます。「雨」と文字で書くと黒板に雨が降り、「雪」と書くと雪が降ります。このほか、五線譜や方眼などを黒板に表示して、1枚の黒板を多目的な用途に使えます(動画参照)。

勝率100%じゃんけんロボと戦って100%負ける

勝率100%じゃんけんロボット
勝率100%じゃんけんロボット

 「勝率100%じゃんけん王」は、ご存じの人も多いかも。人間の手の動きを超高速で分析し、じゃんけんのグー・チョキ・パーのどれを出すかを見抜いて、必ず勝ってしまうロボットです。勝負すると屈辱にまみれること請け合いです(動画参照)。

バーチャルリアリティー花盛り

3D技術で「お医者さんごっこ」をするアトラクション
3D技術で「お医者さんごっこ」をするアトラクション

 会場には、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)や拡張現実(AR)技術を使った展示が花盛り。この「3Dでお医者さんごっこ」をするアトラクションなど、プロジェクターで床面や壁面に診察室と女の子の3D映像を投影し、聴診器で診察します。本当に目の前に女の子が出現して、聴診器を当てるとドキンドキンと振動。正直、技術の無駄遣いとしか思えませんが、3Dの存在感はびっくりものです。

「感覚をハックする」未来的な技術がいっぱい

 このほか、「空中触覚タッチパネル」は、何もない空間にホログラムのように球体が浮かんでいて、それに触れようとすると、球体が水玉のように変形、同時に手が球体に触れたような感覚が伝わります。東大大学院・新領域創成科学研究科の篠田・牧野研究室の展示で、超音波スピーカーでエネルギーの濃い場所と薄い場所を作り、「そこにモノがある」ような錯覚を呼び起こします。まるで「さわれるホログラム」です。
 「ぶるなび3」は、小さな端子を指で握ると、それが振動を始めます。単なる振動ではなく、「右」と指定すると右に引っ張られ、「左」と指定すると左に引っ張られる感覚が指に伝わります。「人間の触覚を分析し、どのような振動ならどの方向に引っ張られていると感じるかというパターンを再現した」ということです。これらは、体験してみないとそのすごさが伝わりません。ぜひ会場でお楽しみ下さい。
 26日まで、午前10時から午後5時、入場無料です。

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