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台風予測、8代目ひまわりが待ち遠しい 初のカラー画像、解像度倍

台風による被害を防ぐため、期待がかかっているのが最新鋭の静止気象衛星「ひまわり8号」です。観測の間隔が大幅に向上したほか、データのカラー送信もできる最新鋭です。2015年7月の稼働が待たれます。

気象衛星「ひまわり8号・9号」のCG=白井政行作製
気象衛星「ひまわり8号・9号」のCG=白井政行作製 出典: 朝日新聞

目次

台風による被害を防ぐため、期待がかかっているのが最新鋭の静止気象衛星「ひまわり8号」です。2014年10月7日、H2Aロケットで打ち上げられました。観測の間隔が大幅に向上したほか、データのカラー送信もできる最新鋭です。2015年7月の稼働が待たれます。

【関連リンク】3Dで見る新型衛星「ひまわり8号」
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観測の間隔30分から2分半に

 現在、稼働している「ひまわり7号」の観測間隔は30分です。これが「ひまわり8号」になると最大2分半までアップします。急激な豪雨をもたらす雲などを察知することができます。

公開された静止気象衛星「ひまわり8号」=2014年9月3日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター
公開された静止気象衛星「ひまわり8号」=2014年9月3日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター
30分に1回だと、前回の観測では目立たなかった雲が、次の観測では豪雨をもたらしている恐れもある。短い間隔で観測すれば、積乱雲が発達する過程を刻々と監視できる。
(科学の扉)気象衛星ひまわり8号 大雨のもと、早く細かく察知

解像度1キロから500メートルに

 解像度も「ひまわり7号」の1キロから倍の500メートルになります。台風や雨を降らせる雲の動きを細かくとらえることで、これまでは見つけにくかった「積乱雲の卵」も発見できます。

気象衛星「ひまわり」など歴代の人工衛星がずらりと並ぶ=2010年8月17日、つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター
気象衛星「ひまわり」など歴代の人工衛星がずらりと並ぶ=2010年8月17日、つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター
気象庁の横田寛伸・衛星運用事業管理官は「台風の進路予測の精度が上がり、発達する積乱雲もいち早く検出でき、より防災に貢献できる」と期待する。
(科学の扉)気象衛星ひまわり8号 大雨のもと、早く細かく察知

初のカラー化、黄砂と雲の違いもばっちり

 「ひまわり8号」は、初のカラー画像を地上に送信できます。今まで雲か黄砂か判別できなかったものがわかり、予測の精度が格段に上がります。

白黒では雲と区別ができなかった黄砂を判別できるようになり、雲が氷でできているのか水滴でできているのかも見分け、海氷や積雪の変化も細かく観察できる。
(科学の扉)気象衛星ひまわり8号 大雨のもと、早く細かく察知
気象衛星「ひまわり8号」(大)と計画段階の「9号」(小)のイメージ図
気象衛星「ひまわり8号」(大)と計画段階の「9号」(小)のイメージ図 出典: 気象庁提供

35年の歴史、30カ国にデータ提供

 「ひまわり」は初号機から35年間、日本の天気を見守ってきました。ちなみに初号機は3時間に2枚の画像撮影でした。今では30カ国にデータを提供しています。

約35年間、ひまわりは日本の空を見つめてきた。観測範囲は、東アジアから西太平洋、豪州なども網羅。データは、アジア、太平洋地域の約30カ国に提供され、予報や防災に役立てられている。
(科学の扉)気象衛星ひまわり8号 大雨のもと、早く細かく察知

残念、稼働は2015年7月

 性能が大幅にアップした「ひまわり8号」ですが、残念ながら稼働は2015年7月からです。2022年まで運用される予定です。

静止気象衛星「ひまわり8号」を載せ打ち上げられるH2A25号機=2014年10月7日、鹿児島・種子島宇宙センター、本社機から、上田幸一撮影
静止気象衛星「ひまわり8号」を載せ打ち上げられるH2A25号機=2014年10月7日、鹿児島・種子島宇宙センター、本社機から、上田幸一撮影
順調なら1週間後にはニューギニア島上空3万6千キロの静止軌道に入り、テストを経て来年7月から観測を始める。2016年度に打ち上げられる同性能の9号と22年に交代してバックアップ機となるまで運用される。
(科学の扉)気象衛星ひまわり8号 大雨のもと、早く細かく察知
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