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#1 あなたの知らないトイレ

小便器で手も洗える! 目から鱗の発明が、ぜんぜん普及しない理由

今年初めに話題となった「手洗い器つき小便器」。男性用小便器のてっぺんに手洗い器がついた一石二鳥な発明品で、高速道路のサービスエリア(SA)ですでに導入されています。ネット上の反応は「面白い」「すごく いい」などと、かなり好評でしたが、なかなか普及しません。いったいどうしてなのでしょうか?

手洗い器つき小便器
手洗い器つき小便器 出典: 朝日新聞デジタル

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今年初めに話題となった「手洗い器つき小便器」。男性用小便器のてっぺんに手洗い器がついた一石二鳥な発明品で、高速道路のサービスエリア(SA)で導入されています。ネット上の反応は「面白い」「すごく いい」などと、かなり好評でしたが、なかなか普及しません。いったいどうしてなのでしょうか?

仕組みはこうなってます

「手洗い器つき小便器」で手を洗う。器の高さがひじより下にあるため、洗いやすい。水は下の小便器の洗浄に回り、トータルで節水する仕組みだ=大津市
「手洗い器つき小便器」で手を洗う。器の高さがひじより下にあるため、洗いやすい。水は下の小便器の洗浄に回り、トータルで節水する仕組みだ=大津市 出典:朝日新聞デジタル


小便器のてっぺんは、底に六つの穴があいた手洗い器になっています。蛇口に手をかざすと水が出て、手を洗った水が下の便器まで洗います。

壁に赤外線センサーがあって、離れると洗浄水が便器を流れます。手洗いに使った分だけ便器に流れる水量が減るので節水できる仕組みです。

便器と手洗い器をいっしょにすることで省スペース化の実現も期待できます。

そのアイデアが評価され、エコプロダクツ大賞エコサービス部門の優秀賞を受賞しています。

堀江貴文さんも、こうコメントしています。


きっかけは居酒屋の狭いトイレ

大津サービスエリア(SA)の「手洗い器つき小便器」が並ぶ男子トイレ。下り線側のSAにあるので、使いたい方はご注意を=大津市
大津サービスエリア(SA)の「手洗い器つき小便器」が並ぶ男子トイレ。下り線側のSAにあるので、使いたい方はご注意を=大津市 出典:朝日新聞デジタル


この便器、TOTOと西日本高速道路が共同開発しました。発案したのは西日本高速道路の緒方伸彦さん。

トイレで小用を終えて手洗いに向かったところ、他の人が使っていて「小便器で手が洗えたらいいのに」と思ったのがきっかけだったそうです。

サイズにもこだわっています。

手洗い部分がひじより高い位置にあると、洗ったときに腕を伝って水がしたたってしまいます。また、手洗い器がつく分だけ奥行きも長くなります。

いくつもの寸法を試した結果、今の形にたどり着いたそうです。

床材にも気を遣っています。手を洗った水が床に落ちても水滴が目立ちにくいように特殊な素材を使っているそうです。

現状では4つのSAだけ


2012年に導入が始まりましたが、設置されたのは四つのSAのみ。うち1カ所は繁忙期のみの仮設型です。

なかなか導入が進まない理由について、西日本高速道路に聞きました。

「最も大きな理由は、トイレをまるごと改修するときでないと導入できない点です。1個だけ入れても節水効果は少ないし、手洗い器を減らすこともできません」

ツイッター上では以下のような意見がありました。


たしかに、手洗い場と小便器のどちらが混んでいるのが困るかと聞かれると……


やっぱり水濡れが気になりますか。


でも、せっかくの画期的な発明です。利用者がマナーを守って普及させたいところです。

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