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「チンする」も「写メ」もシャープが生みの親 納得のドヤ顔ツイート

文化庁の調査で国民の9割が使うとされた「レンジでチン」。シャープの公式アカウントはこれに素早く反応、自社が生みの親であることをドヤ顔でアピールしました。実は「写メ」もシャープ発。ドヤ顔も納得のセンスの持ち主でした。

電子レンジ
電子レンジ 出典: imasia

目次

 9割の人が電子レンジで加熱する際、「チンする」という言葉を使う――。先日に発表された文化庁の国語世論調査で、そんな結果が出ました。シャープの公式アカウントはこれに素早く反応、自社が生みの親であることをドヤ顔でアピールしました。実は「写メ」という言葉もシャープ発。ドヤ顔も納得のセンスの持ち主でした。

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「チンする」はシャープ発?


 ツイートによると、最初にレンジの出来上がりを音で知らせたのが、シャープだったそうです。音で知らせてくれるのは助かりますが、なぜ自転車のベルの音を採用したか――。
 少し調べてみると、朝日新聞に4年前に掲載された「昭和史探訪」という連載記事に詳しく書かれていました。

きっかけは労組のサイクリング大会?

出典: imasia
現シャープの早川電機(大阪市)で電子レンジ開発チームの一員だった藤原康宏さん(73)は、1966年に同社が初めて売り出した家庭用レンジの購入者から、こんな声を聞いた。「調理が終わったのに気がつかず、せっかく温めた料理が冷めてしまう」。ある時、労組主催のサイクリングに参加した。「ちりんちりんって、ベルの音がさわやかでね」。そのヒントが、電磁石とバネでベルが鳴るように組み込んだ改良型の誕生につながった。
朝日新聞2010年6月26日夕刊 (年齢は掲載時)
出典: imasia

 「レンジでチリン」とはならなかったようですが、「チンする」誕生のきっかけが、労働組合のサイクリングだったとは……。
 この時期、メーカー各社が家庭用レンジの開発にしのぎを削っており、シャープの奮闘ぶりもうかがえます。

シャープは、専用部品がない中、タイマーのダイヤルはテレビのチャンネルから、扉の取っ手は冷凍冷蔵庫から転用。課題だった加熱ムラ対策の切り札、ターンテーブルを回すモーターも自販機用を改良した。
朝日新聞2010年6月26日夕刊

社名はあの文房具から

出典:imasia

 ちなみに社名ですが、早川電機工業から現在のシャープに変更されたのは1970年。
 由来は、創業者の故・早川徳次さん(1893~1980)が発明し、誰もが一度は使ったことがある、あの文房具でした。

早川式繰出鉛筆
早川式繰出鉛筆 出典:シャープホームページ|商品ヒストリー
1915(大正 4)年 金属文具の製作技術の研究改良を進め、金属性の繰り出し鉛筆を発明。 さらに改良を重ね、1916(大正 5)年 エバー・レディー・シャープペンシルと名づけて一世を風靡、これが現在の社名および商標である“シャープ”の由来となった。
シャープ・ホームページ会社概要から

「写メ」もシャープが広めた?

 「写メ撮る?」「写メ送って!」
 スマホ時代の今でも、「写メ」という言葉を使ってしまう人もいるのでは。
 この言葉も、シャープが2000年に業界初の内蔵カメラ付き携帯電話を発売したことをきっかけに広まりました。

内蔵カメラ搭載の「J-SH04」。J-PHONE(現ソフトバンクモバイル)から発売された
内蔵カメラ搭載の「J-SH04」。J-PHONE(現ソフトバンクモバイル)から発売された 出典:シャープホームページ|商品ヒストリー
カメラ付き携帯電話はシャープ製が2000年に発売された。撮影した写真をメール送信する「写メール」という言葉が普及するきっかけを作り、「現在は当たり前になったカメラ付き携帯電話のさきがけ」という。
朝日新聞デジタル|世界17億本「写ルンです」未来技術遺産に 「写メ」も(14年8月27日)

「目の付けどころが」のスローガンが、いつの間にか……

 電卓、テレビ、最近ではウォーターオーブンなどで常に時代を切り開いてきたシャープ。
 さすが 「目の付けどころが…」と思っていたら、このスローガン、2010年に変更されていました。
 新スローガンは「目指している、未来がちがう。」ということで、今後もムーブメントを起こす新製品に期待です。

出典:SHARPホームページ

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