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佐賀市民が一瞬、耳を疑った 老舗フレンチ、シャトー文雅全焼の悲報

佐賀のフレンチといえば「文雅」と言われるくらい有名な「シャトー文雅」が30日、全焼しました。市民からは悲鳴に近い声があがっています。佐賀市民が愛してやまない「文雅」を歴史をひもときます。

炎を上げて燃えるシャトー文雅=佐賀市大和町久池井
炎を上げて燃えるシャトー文雅=佐賀市大和町久池井 出典: 目撃者提供

目次

佐賀のフレンチといえば「文雅」と言われるくらい有名な「シャトー文雅」が30日、全焼しました。市民からは悲鳴に近い声があがっています。併設された結婚式場は、佐賀の若いカップルには憧れの場所でした。佐賀市民が愛してやまない「文雅」を歴史をひもときます。

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1958年に創業、フランス料理店が起源

「文雅」は佐賀市内に「白山文雅」と「シャトー文雅」があり、全焼したのは「シャトー文雅」です。「白山文雅」は1958年に創業しました。元々洋食店でしたが、70年にフランス料理店として改装しました。

「白山文雅」の店内。おしゃれな赤のいすやソファなど店内は約40年前の改装当時のまま=2009年6月10日、佐賀市白山1丁目
「白山文雅」の店内。おしゃれな赤のいすやソファなど店内は約40年前の改装当時のまま=2009年6月10日、佐賀市白山1丁目 出典: 朝日新聞
白山文雅は1958年創業。70年に杉保さんが義父の洋食店を引き継ぎ、フランス料理店として現在の内装に改装した。同市大和町の姉妹店「シャトー文雅」の店主は東京のホテルニューオータニで共に修業した義弟。同店は福岡市にも店舗を展開する。
2009年6月11日:文雅のカレー、40年の味バトン 古希節目、2代目今月引退 脱サラ3代目に [朝日新聞紙面から]

カレーといえば「文雅」

「文雅」の看板メニューはカレーです。カレー専門店になったのはバブル崩壊がきっかけでした。フランス料理の客が減る一方、なぜかカレーだけは人気でした。フランス料理の手法を取り入れて作るカレーはファンが多く、親子3代にわたって通ってくる客のほか、仲代達矢や片岡鶴太郎らも食べに来ているそうです。

「白山文雅」のカレー=2009年6月10日、佐賀市白山1丁目
「白山文雅」のカレー=2009年6月10日、佐賀市白山1丁目 出典: 朝日新聞
県外からや、親子3代にわたって通ってくる客のほか、仲代達矢や片岡鶴太郎ら著名人にもファンがいる。15年前には佐賀市で仕事を終えて移動先へ急ぐ黒柳徹子さんに、マイクロバスの窓越しにカレーを渡したこともあった。
2009年6月11日:文雅のカレー、40年の味バトン 古希節目、2代目今月引退 脱サラ3代目に [朝日新聞紙面から]

憧れの結婚式場「シャトー文雅」

「白山文雅」の姉妹店「シャトー文雅」は1969年に生まれました。今の場所には、1991年に移転。福岡市から佐賀市に入ると最初に目に入る特徴的なチャペルは、多くの市民に愛されました。

2階部分が激しく燃えたシャトー文雅=佐賀市大和町久池井
2階部分が激しく燃えたシャトー文雅=佐賀市大和町久池井 出典: 朝日新聞

ラーメンもうまい

「シャトー文雅」では、フランス料理をベースにしながら、様々な料理にチャレンジしていました。コース料理の最後に出てくる「洋風ラーメン」は、長年のファンにはなくてはならない存在でした。

出典:imasia
シェフがよく勉強されていて、料理にこだわっていらっしゃる。魚、肉、どれもおいしいんですが、私のお薦めは、フランス料理ではないんですが「トムヤンクン」です。ピリッとした辛さに、はまっています。コース料理の最後に出てくる「洋風ラーメン」も珍しい。二口ほどの量だけどおいしいんです。
1998年5月15日:シャトー文雅 楠田昌江さん(リレー紹介 お薦めの店) [朝日新聞紙面から]

全焼ニュースに市民から悲鳴

「シャトー文雅」全焼のニュースに、市民から悲しみの声があがっています。




全焼を残念がる一方で、早くも復活を望む声も多く見られます。総料理長でもある室屋昭二社長は「燃え残った宴会場でも何とか営業できれば。再起に向けてがんばりたい」と話しています。

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