敗戦直後、秘密を隠すため沈める
終戦直後に旧陸軍が猪鼻湖に沈めたと伝わる「幻の戦車」を探すプロジェクトを指揮する中村健二さん(中央)=2012年11月25日、浜松市北区三ケ日町
装甲厚く、2両だけ生産
四式中戦車チト。終戦直後に千葉市内で撮影されたとみられる
出典: 模型メーカー「ファインモールド」提供
地元男性が生前、「上官から『秘密兵器なので米国に渡せない』と言われた。湖の深い場所を探し、別の戦車2両と一緒に沈めた」と話すのを聞いたという。
出典: 2012年10月29日:幻の戦車、湖を探れ 街おこし「旧日本軍が隠した」に迫る 浜松・浜名湖 [朝日新聞紙面から]
町おこしのため、発見に挑戦
猪鼻湖底で人工物が発見されたと聞き、ダイバーを見守るスマッペのメンバーや地元住民ら=2013年1月6日、浜松市北区三ケ日町
スマッペは、「幻の戦車を見つけて町おこしをしたい」と計画を立案。2012年11月、ボートから鉄管を突き立てて水底を探り、調査を始めた。
いまだ発見には至らず
猪鼻湖中で戦車の探索を終えて戻るダイバーら=2013年1月5日
だが確認すると、プレジャーボートだったり、いかだだったり、浴槽だったり、いすだったり、岩だったり。いまだに発見に至っていない。
泥の中でもわかる磁気探査へ
クラウドファンディングのページ
磁気探査では物体が泥の中に埋もれていても金属製のものがあれば感知できるという。
地元に伝わる「戦車伝説」
猪鼻湖の底で見つかった人工物。戦車との関連について結論は出なかった=2013年1月6日、浜松市北区三ケ日町、山本祐司さん撮影
出典: スマッペ提供
地元のお年寄りの多くは「戦車伝説」を以前から聞いて知っている。