お金と仕事
スタバ誘致 署名５０００人の長野は成功 宇部もFBで続く
スターバックスコーヒーの空白県、鳥取に出店が決まりました。地方に住んでいる人にとって、やっぱり気になるスタバの有無。過去には署名を５０００人集めた県もありました。
スターバックスコーヒーの空白県、鳥取に出店が決まりました。地方に住んでいる人にとって、やっぱり気になるスタバの有無。過去には署名を５０００人集めた県もありました。
道路舗装率より「スタバの有無」
署名でスタバ出店をもぎとった県、それは長野です。１人の女性の「片思い」から始まりました。２００２年、長野市に住む塚田まゆりさんが声をあげたのがきっかけでした。街の都会度を測るのが、道路舗装率よりスタバの有無になり始めていた時期。「スターバックスを呼ぶ会」を結成し、署名活動を始めました。
スターバックスの有無で、街の「都会度」を測るという妙な現象が全国で起きている。若者が気にするのは、道路舗装率などよりも「スタバの有無」。
2002年10月30日:コーヒー店「スタバ」誘致に５千人が署名（長野発）[朝日新聞紙面から]
スタバもびっくり、５千人集める
「スタバは身近に体験できる都会であり、海外なんです」。そう思った塚田さんは、女性数十人の会を結成。なんと５千人の署名を集めて、スターバックス社に提出しました。そんな塚田さんの熱意にスタバ側も「こんな誘致活動は全世界で初めて」とびっくりしたそうです。
長野市でダンススタジオを主宰する塚田まゆりさんの「片思い」は今もかなわぬままだ。米国生まれのコーヒー店チェーン「スターバックス」の長野出店を求める５千人の署名を、日本法人の社長に手渡した。「スタバはイケてる街の印」との思いから、女性十数人で作った「スターバックスを呼ぶ会」だった。「こんな誘致活動は全世界で初めて」と同社も驚いた。
2002年10月30日:コーヒー店「スタバ」誘致に５千人が署名（長野発）[朝日新聞紙面から]
願い届き、翌年に出店
署名の熱意が通じたのか、翌年、出店が決まりました。スタバ側はあくまで「（出店計画は）ビジネス」としていますが、署名活動をした塚田さんにメールで連絡をするなど、心配りを見せました。
「ついに長野でスタバのコーヒーが飲める」。長野市でダンススタジオを主宰する塚田まゆりさんには数日前に、同社からメールで出店予定の連絡が入った。塚田さんは００年、長野市内の出店を求める約５千人分の署名を同社に提出していた。塚田さんは「スタバを待っていた人がたくさんいる。（県内の）どこにできても、にぎわいの拠点になり、街に元気が出る」と喜びを隠さない。
2003年1月21日:スタバが出店の願いかなった 署名提出、長野市の塚田さん／長野[朝日新聞紙面から]
初日は午前５時半から行列
２００３年６月、長野市に待望のスタバがオープンしました。オープン当日は午前５時半から行列ができたそうです。初日の売り上げは３００万円をこえて、当時の世界記録を更新しました。
今はフェイスブックで
当時の長野と同じくスタバのない山口県宇部市では、フェイスブックによる署名活動が続いています。現在は２０００いいね！がついています。
スタバを宇部に呼ぼう――。宇部市の市民が、米国生まれの大手コーヒーチェーン「スターバックス」の出店を求め、インターネットの交流サイト・フェイスブック（ＦＢ）にページを作った。「いいね！」ボタンを押した賛同者は１５００人を超え、今も増えている。
山口・宇部にスタバを 市民がフェイスブックでつのる：朝日新聞デジタル
