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たかの友梨ビューティクリニックとは?
不当労働行為を元従業員から告発された、エステティックサロン大手「たかの友梨ビューティクリニック」。たかの友梨代表(66)のカリスマ性を前面に出した派手な宣伝で集客、事業を拡大していました。

「不当労働行為があった」として従業員から告発された、エステティックサロン大手「たかの友梨ビューティクリニック」。
たかの友梨代表(66)のカリスマ性を前面に出した派手な宣伝で集客、事業を拡大していました。
一方、2013年には、「細胞レベルでの若返りをめざす」という宣伝が誇大広告に当たるとして、東京都から改善指示が出される不祥事もありました。
124店舗、従業員1047人の一大グループ
同クリニックのHPによると、たかの友梨氏が代表取締役を務める、株式会社不二ビューティが運営。
1978年に開設した東京・新大久保の1号店を皮切りに、124店舗を展開、従業員1047人(2013年9月時点)。売上高160億円(同月期)の一大グループに成長しました。
スキンケア商品の販売のほか、2002年には製菓大手のロッテと組んで飲料水を発売するなど、事業の多角化に努める一方で、カンボジアへの寄付事業など、社会貢献活動にも積極的です。

たかの友梨代表を前面にPR
代表のたかの友梨氏は、「カリスマ美容家」として、テレビのバラエティー番組に数多く出演。お茶の間でも知られています。
「独自製法による美顔法」などを編み出し、美容商品として相次いで発売。敏腕実業家としての顔もあります。

そしてそれこそ、私たちに与えられた天職です。
エステティック技術を提供するだけでなく、一人一人のお客様に合わせた接し方によって、心の痛みを優しくケアできたら…。
愛車はロールスロイス
各界著名人の歴代の愛車を紹介する、BS日テレのバラエティ番組「おぎやはぎの愛車遍歴」(2014年2月1日放送)では、ベンツやポルシェなどの遍歴を披露。ロールスロイス・ゴーストが、現在の愛車でした。

「逆さまピラミッド」の組織づくりを強調
同クリニックのHPには、タイトル部分などいたるところに、「エステといえば“たかの友梨”」というコピーが並び、業界のパイオニアとしての自負が垣間見られます。
また、顧客とエステテシャンを主役とした「逆さまピラミッド」型の組織づくりを強調。
たかの友梨代表自身は「最も下の部分で基礎となって」支えている、と説明しています。
お客様をエステティシャンたちがサポートし、そのエステティシャンたちを本部が支え、最も下の部分でたかの友梨自身が基礎となって、すべてのバランスを整えているのです。
あくまで組織の中心は、最前線で活躍するエステティシャンなのです。
「誇大広告」で都から改善指示も
都によると、同社は昨年11月から今年1月にかけて、羊などの細胞成分を使った美顔トリートメントについて、「細胞レベルでの若返りをめざす」とチラシやウェブサイトで宣伝。だが、同社は実証実験をしておらず、都は効果の根拠がなく同法に違反していると判断した。