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【祝優勝】大阪桐蔭、強さの秘密 選手も学校も、みんなすごかった
夏の甲子園で2年ぶり4度目の優勝を果たした、大阪桐蔭。振り返れば、強豪校として貫禄勝ちですた。強さの秘密を探りながら、この夏の激闘を振り返ります。

振り返れば、強豪校として貫禄勝ちの大阪桐蔭。
強さの秘密を探りながら、この夏の激闘を振り返ります。

ピンチ!大阪大会で主将が骨折
2年生が奮闘、主将の穴を埋める
大阪桐蔭は、前日の大冠戦で鼻に死球を受けて退場した中村誠主将(3年)に代わり、2年生の青柳昴樹君が左翼手で先発出場。本塁打を含む3安打4打点と活躍した。
一方の中村君は病院で治療を受け、この日は鼻にテーピングをしてベンチ入りした。本塁打の青柳君をハイタッチで出迎え、「よく打ったと思うが、同じポジションを争うライバル。いずれスタメンの座は返してもらいますよ」と笑った。

一貫して発揮、「振り切る力」

桐蔭では、カウントを1ボール2ストライクに設定して実戦形式のシート打撃を始めることが多い。「追い込まれた状況。しかも、それまでの配球に脈絡もないから来た球に対応するしかない」と監督。どんな球にも反応する力が身につくという。

執念の対戦校研究と基礎練習

ブルペンも強豪校の伝統に学んだ

野球部に続け! 全校で「文武両道」掲げる
生徒は各学年約700人で、Ⅰ~Ⅲ類にわかれ、体育芸術に秀でた生徒はⅢ類に。平日は午後8時まで学校で自習できる。3年生の希望者には夏休みに受験対策の合宿が用意され、進学実績を伸ばしている。理系の生徒は文系の倍近くにのぼる。

優勝導いた応援 チアリーダーにも厳しい競争
ユニホームを着て声援を送れるのは体力や技術で選ばれた30人まで。キャプテンの北野晴香(せいか)さん(2年)は「初めて客席に立てた時はうれしさと緊張があった」。ふだんの練習は週1日だが、試合前は毎日。踊りのレパートリーは20種類あって毎年改良が加わる。
