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ビー玉=B玉、つまりB級品? 名前の由来を調べました

先日、飲み屋で突然質問された。「ビー玉のビーの意味知ってる?」 答えられずにいると「正解はB級品のBでした」と意外な答えが返ってきた。本当かどうか、あちこち聞いてみました。

色とりどりのビー玉
色とりどりのビー玉 出典: imasia

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先日、飲み屋で突然質問された。「ビー玉のビーの意味知ってる?」 答えられずにいると「正解はB級品のBでした」と意外な答えが返ってきた。本当かどうか、あちこち聞いてみました。

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B玉説、こんな話です

 ラムネの瓶に使われているガラス玉は、実はA玉。ラムネ瓶に使うガラス玉は形が悪かったり、傷があったりすると中身や炭酸が抜けてしまうので精度の高いA級品を使う。傷があるものなどはB玉として、子どもが遊ぶ用に売られている。

ビー玉メーカーに聞いてみた

出典: imasia

 国内唯一とされるビー玉メーカー、松野工業(大阪市)に聞いてみました。

 「詳しい由来はわからないのですが、みなさんにお話する際は『B玉』で紹介しています。うちではAやBという呼び方はしていませんが、ラムネ用は傷があったりするとダメなので、より精度の高いものをつかっています。ガラスをリサイクルして作っているので、ときどき不純物が混じったものができるんですが、そうしたものの一部はおもちゃ用に回すことがあります」

ガラス瓶製造メーカーに聞いてみた

出典: imasia

 次は、ガラス瓶と一緒にラムネ用のビー玉も製造している日本耐酸壜工業(にほんたいさんびんこうぎょう、岐阜県大垣市)に聞いてみました。

 「工場見学に来た方には『B玉』と話していますが、詳しい由来はわかりません。ポルトガル語でガラスを意味する「ビードロ」を略した名称だと聞いたこともあります。ちなみに、うちの場合は精度が落ちるラムネ玉(ビー玉)は溶かしてもう一度作り直すので、AやBといった区分けはしていません」

業界団体に聞いてみた

出典: imasia

 業界団体でつくる「ガラス産業連合会」のホームページでは以下のように紹介されています。

「ラムネびんの中に入れて使えるものをA玉、不良品をB玉としてよりわけたのがビー玉の名前の由来である」

 連合会の構成団体である日本硝子製品工業会に話を聞いてみました。

 「ガラス産業連合会のホームページでは確かにそのように表記されています。ただ、これには諸説あって、どれが正しいのか、はっきりとした裏付けがないというのが本当のところです」

結論

 結局、正しい由来はわからずじまいでしたが、メーカーではB玉説が使われているようです。松野工業のホームページでは、ビー玉の歴史や用途、作り方などが詳しく紹介されていました。おまけとして、どうしてラムネ瓶にビー玉が入っているのか、うんちくをどうぞ。

ラムネとは「瓶口をビー玉で栓をした炭酸飲料のこと」と定義されているように、ラムネとビー玉は切っても切れない縁なのです。

ラムネが日本に伝わったのは1865年(嘉永6年)にアメリカのペリー提督が浦賀に来航した際で、当時のラムネ瓶はコルク栓が使用しており、栓が乾かないように寝かせておく必要やコルク栓がガス圧で飛び出さないように針金で縛っていました。

ビー玉が栓になる瓶は、イギリス人のコッド氏が1872年に発明したので、「コッド瓶」と呼ばれており、1887年(明治20年)頃に日本に輸入されました。

1888年(明治21年)に「コッド瓶」の特許が切れた際、大阪の徳永玉吉という人が5年の歳月をかけ、日本でラムネ瓶を造ったそうです。
松野工業株式会社のホームページ

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