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日本を愛したロビン・ウィリアムズ死去。娘の名は任天堂ゲームから
米国の著名俳優でコメディアンのロビン・ウィリアムズ氏が亡くなりました。大の日本好きとしても知られた同氏のエピソードを振り返ります。



突然の訃報に、オバマ大統領は声明を発表しました。
「ロビン·ウィリアムズは空軍兵であり、医師であり、アラジンの魔神であり、乳母であり、大統領であり、大学教授であり、ピーターパンであり・・・すべてのものだった」
「彼はときに私たちを笑わせ、ときに私たちを泣かせた。彼はその計り知れない才能を、最も必要とされる人たちに自由かつ寛大に与えた 」

日本が大好き
ロビン・ウィリアムズ氏は大の日本好きとして知られました。来日時のエピソードなどをご紹介します。
日本は好き。今回の来日にも連れてきた十歳の長女「ゼルダ」の名前は、任天堂のゲームからとった。
「日本では子供たちは、ポケモン・グッズや、洋服の買い物をしてるよ。お寺を見るのも好きなんだ」

「自分ではないだれかになる。それが演技の一番の楽しみだ。次に何をやるかって? モンスターでもいいよ。ゴジラのミュージカルなんてどう?」と答えると突然立ち上がり、「トウキョウダー、グワァー!」と身ぶり付きで歌い出した。

絶やさぬサービス精神
「オハヨウゴザイマス。チョットマッテネ」
と、日本語で挨拶。詰めかけた記者たちが質問しようとすると、すかさず、
「まず百ドルから」
「いや、引退はしません」
ときっぱり否定し、
「もっと年をとって、こんなふうになるまでは」
と、ヨボヨボのジェームズ・スチュアートになり、「い、い、引退しないよ」、さらに、気分が悪くて吐きながら倒れるブッシュ元大統領になった。
さすが、当代きっての人気ハリウッド俳優でありながら、スタンダップ・コメディアンとして、今もクラブのステージに立ち続ける人だけある。さながらコメディーショーの様相を呈した記者会見は、爆笑の連続だった。

「次はどんな役をしたいですか?」
「ゴリラ!」
いうやいなや、ゴリラになってスタジオ中を走り回る。毛むくじゃらの腕を見せながら、
「幸いもう毛ははえている」

「自転車で走っている間だけは、有名人であることから逃げられるんだ」

「お客の前に出ると、エネルギーが出る」

1952年、シカゴ生まれ。名門ジュリアード音楽院で演劇を学ぶ。子供時代から人を笑わせることが大好きで、ロサンゼルスでスタンダップ・コメディアンとしてデビュー。『グッドモーニング・ベトナム』(87年)『いまを生きる』(89年)『フィッシャー・キング』(91年)で3度アカデミー賞にノミネート。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97年)で助演男優賞を受賞。このほか出演映画多数。