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お金と仕事

【動画】すき家バイト店員の不満が異常なレベル 再生の契機になるか

 過酷な労働環境が話題になったすき家。実際に店舗で働くアルバイト店員は、自分たちの労働環境をどう見ていたのか、公開資料を元に動画をつくりました。

現場の声を再出発の土台にして、生まれ変われるか
現場の声を再出発の土台にして、生まれ変われるか 出典: withnews

目次

バイトの8割超が・・・

【PR】進む「障害開示」研究 心のバリアフリーを進めるために大事なこと

 過酷な労働環境が話題になったすき家。実際に店舗で働くアルバイト店員は、自分たちの労働環境をどう見ていたのでしょうか?

 公開された資料から、ポイントを動画にしてみました。


アンケートは内部調査を行った弁護士らが実施。全国約3万3千人のアルバイト店員のうち468人を対象にし、回答率は49%。動画は朝日新聞の戸田拓記者作成 出典: withnews

 ・・・ということで、非常によろしくない状況です。バイトの8割超が「現場のオペレーションが回ってない」と訴える飲食チェーンは尋常ではありません。
 この資料をまとめた弁護士らが「生命・身体・精神の安全を確保するため、過重労働を解消すべき」と緊急勧告を出したのも、うなずけます。 

 これに対し、すき家を経営するゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長は立て続けに2度の記者会見を開き、改善策を打ち出しました。
深夜の1人勤務を9月末までになくしたり、分社化で労働環境にもっと目配りできるようにするのが柱です。

すき家創業者で、ゼンショーホールディングスの社長兼会長の小川賢太郎氏。7月31日の記者会見で。川村剛志撮影
すき家創業者で、ゼンショーホールディングスの社長兼会長の小川賢太郎氏。7月31日の記者会見で。川村剛志撮影 出典: 朝日新聞

年間3億杯の「社会インフラ」

 すき家は全国約2千店で、年間約3億杯の牛丼を提供しています。社員は600人弱、アルバイトは3万3千人に上ります。
小川社長は会見で、自ら創業したすき家のことを「もはや日本の社会的インフラだ」と表現しました。

 デフレ時代に、並盛り1杯250円(税抜き。27日から270円に値上げ)で提供してきた企業努力は、すさまじいものがあります。

 今回の問題発覚後でも、すき家の既存店の1週間の売り上げは前年同期比で5%増。アルバイトの応募数も横ばいです。飲食店としても働く場としても、すき家を必要とする人々は数多くいます。

 ここまで悲痛なバイトの声が記録・公開された上場企業は近年、例がありません。その意味では外食産業の「歴史的資料」になったとも言えます。
これを機に、ぜひ3万3千人のアルバイトたちが「社会インフラ」で気持ちよく働ける企業モデルを作って頂きたいと思います。

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