お金と仕事
スマートニュース、スカイプ創業者らから36億円調達
スマートニュースが36億円を資金調達。
ニュースキュレーションアプリを提供する「スマートニュース」(本社・東京都渋谷区)は8日、36億円の資金調達を実施したと発表した。
出資したのは、英国に拠点を置くベンチャー投資会社Atomico(アトミコ)、グリー、ミクシィ、グロービス・キャピタル・パートナーズなど。アトミコとグリーで出資の半分超を占めるという。
アトミコはスカイプ共同創業者のニクラス・ゼンストローム氏が設立した著名VC。欧州をはじめ中東や南米などにも拠点をもち、スマートニュースの海外進出と今後の資金調達をサポートする。
グリーは米国子会社のグリー・インターナショナル(サンフランシスコ市)を通じ、北米でのスマートニュースのアプリ普及を支援する。スマートニュースは今秋から米国でアプリ提供を始める計画で、同社初の海外進出になる。
ミクシィとは、スマートフォン向けのネイティブ広告事業を共同で行う。ミクシィが運営するSNSサイトに、両社で開発したネイティブ広告ネットワーク(仮称:スマートアド)から広告を提供する。ネイティブ広告は12月から開始予定。スマートニュースは、グリーやミクシィとそれぞれ業務提携も結んだ。
スマートニュースの鈴木健会長は取材に対し、「今回の資金調達で、世界展開を加速できる。アトミコのゼンストローム氏には我々の技術を大変高く評価してもらった。ミクシィのSNSに表示されるネイティブ広告はスマートアドが独占提供することで一致した。ミクシィには我々からアプローチし、ユーザー体験を損なわない形で収益を広げていくことに、意気投合した」と話した。
鈴木会長らスマートニュースの経営・創業メンバーらは、今回の資金調達後も株の過半数を保持しているという。どこか大手のグループ傘下に入るわけではなく、従来通りの独立とスピード経営を維持する方針だ。