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魔女の宅急便、るろうに剣心、ノルウェイの森…聖地を巡ろう
根強い人気がある映画のロケ地巡り。夏休みに聖地巡礼の旅に出るのはいかが。
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根強い人気がある映画のロケ地巡り。夏休みに聖地巡礼の旅に出るのはいかが。
根強い人気がある映画のロケ地巡り。
夏休みに聖地巡礼の旅に出るのはいかが。
旅のお供に、Googleマップもご活用ください。
(朝日新聞 大阪本社地域面紙面から)
鳥取県庁から北へ徒歩約5分の久松公園に白い2階建ての洋館がある。1907(明治40)年、旧鳥取藩主池田家の別邸として建てられた「仁風閣」だ。国の重要文化財になり、76年から一般公開されている。
週末になると多い日で100人ほどの観光客が訪れる。2階の一室に飾られた約20枚のパネルの前で足を止める人も少なくない。写っているのは、2012年8月公開の映画「るろうに剣心」の撮影風景だ。
昨春公開された「県庁おもてなし課」は高知県庁に実在する同課が舞台。昨年4月、関ジャニ∞の錦戸亮さんらが撮影に使ったセットを庁内で公開したところ、半年で約3万5千人が訪れた。
アンコールの声を受け、今年4月から月1回、おもてなし課の職員が庁内を案内する「高知県庁ロケ地めぐり」を始めた。再現されたセットで写真撮影したり、普段は立ち入り禁止の屋上を歩いたりする。
村上春樹原作の映画「ノルウェイの森」が2008〜09年に撮影された兵庫県神河町の砥峰高原は、NHK大河ドラマの「軍師官兵衛」や「平清盛」のロケ地としても使われている。
観光客は穂が一面を銀色に染める秋に集中していたが、ロケ地になったことで、春や夏もにぎわうようになった。地元のタクシー運転手によると、雪に覆われた冬も熱心な「ハルキスト」が訪れるという。
今年3月に公開された映画「魔女の宅急便」のロケが行われた岡山市東区西大寺中の五福通り。昨年6月の撮影後も、映画で使った小道具を譲ってもらったり、作品に登場する風車を手作りしたりして雰囲気を残す。
ホウキにまたがって空を飛ぶ主人公を体感できる場所もあり、記念撮影スポットになっている。
奈良市の中心部から車で20分。同市の田原地区は2007年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「殯の森」のロケ地だ。
映画に登場する「グループホーム」は、赤い屋根が特徴の民家を使用した。現在は誰も住んでおらず、辺りは木々が生い茂る。
しかし、そこはカンヌの力。映画の舞台を一目見ようと外国人観光客が訪れる。
少女の甘酸っぱい初恋を描いた映画「天然コケッコー」(2007年)は、くらもちふさこ原作の漫画で、夏帆や岡田将生らが出演した。
撮影場所になった島根県浜田市の旧市立後野小学校は、1872(明治5)年の創立。1959(昭和34)年築の木造平屋の校舎が丘の上に立つ。緑の中で赤瓦が映え、素朴で温かい雰囲気が郷愁を誘う。
今は市立石見公民館後野分館として、往時のたたずまいのまま、地域の運動会や文化祭などに活用されている。