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退会したユーザーさんからの取材リクエスト

昔、西村晃さんが主演賞をとった「マタギ」と言う映画がありました。今でも「マタギ」の方は、いるの?



【リクエストに回答】マタギって今もいるの?

マタギって今もいるの? 取材リクエストに回答します。

ウサギ狩りの作戦を立てる「豊岡マタギ」の戸堀操(右)さんと北田長晃さん=秋田県大仙市
ウサギ狩りの作戦を立てる「豊岡マタギ」の戸堀操(右)さんと北田長晃さん=秋田県大仙市 出典: 朝日新聞

取材リクエスト内容

昔、西村晃さんが主演賞をとった「マタギ」と言う映画がありました。今でも伝統を受け継ぐ「マタギ」の方は、いるのでしょうか。現在は、熊も減って生活が困難かと思いますが、現在の「マタギ」について、フカボリをお願いします。 退会したユーザー

記者がお答えします!

【取材リクエスト】
今でも伝統を受け継ぐ「マタギ」の方は、いるのでしょうか。
現在は、熊も減って生活が困難かと思いますが、現在の「マタギ」について、フカボリをお願いします。(名称未設定)

【取材結果】
マタギを専業として生活されている方は現在、いないそうです。

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猟銃
猟銃 出典:imasia

 狩猟文化研究所(山形市)の代表で、東北芸術工科大教授の田口洋美さんに取材したところ、「現在では、狩猟で収入を得ている人はすべて農家などの兼業。狩猟だけで暮らしている人はいない」とのことでした。

 田口教授によると、国勢調査では職業を「狩猟業」と回答した人が横浜と関西に計2人いるのだとか。ただ、この2人は動物の剝製(はくせい)を主な業務としているそうで、マタギとは違うそうです。
 ずいぶん昔からマタギは存在しましたが、その多くが兼業でした。弘前藩には「マタギ役」という狩猟の案内役がいましたが、ふだんは百姓をしていたという話す。ただ、明治20年代から昭和30年代にかけて、毛皮が高騰した時期にはマタギを専業にしてた方もいらっしゃった可能性がある、とのことでした。

 では、現代において普通の「ハンター」と「マタギ」はどう区別しているのか?
様々な定義がありますが、田口教授は「地域や家族で江戸時代からマタギをなりわいとして続けていて、伝統に根ざしている猟師」をマタギと呼んでいるそうです。
なので、伝統文化の一つとして、「現役のマタギ」は存在しますし、各地でイベントも行われています。

 

マタギの暮らしぶりを語る松橋吉太郎さん(右から2人目)ら=男鹿市船川港
マタギの暮らしぶりを語る松橋吉太郎さん(右から2人目)ら=男鹿市船川港 出典:朝日新聞デジタル

 今年3月には秋田県の男鹿市で、「現役」の3人によるトークイベントが開かれています。

現役のマタギ3人が、マタギの暮らしや将来を語り合うトークイベントが1日、男鹿市船川港の大龍寺であった。東京や神奈川など遠方からも聴衆が集まり、貴重な映像や話に耳を傾けた。

 イベントには、北秋田市で阿仁マタギのシカリ(頭領)を務める松橋吉太郎さん(81)、マタギの家に生まれ、9代目の鈴木英雄さん(66)、写真家で、マタギに魅せられ昨年から同市根子集落に暮らす船橋陽馬さん(32)の3人が参加した。
朝日新聞デジタル

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