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けっこう危険だったヘッドバンギング それでも振りたい人には・・・
ロックバンドのコンサートで頭を激しく振ったドイツの男性が硬膜下血腫と診断されました。ヘッドバンギングがどれだけ危険か脳神経外科のお医者さんに聞きました。それでも振りたい人へのアドバイスも・・・

衝撃!ヘッドバンギングで硬膜下血腫
東京慈恵会医科大の谷諭教授に聞いてみた
頭を振る時に気を付けることは?診断された硬膜下血腫はどんな症状?東京慈恵会医科大の谷諭(たに・さとし)教授(脳神経外科)に聞きました。

「脳は豆腐のパックに入った豆腐です」
谷教授は脳を豆腐に例え、「脳は、豆腐のパックに入っている水に浮かんだ豆腐のようなものです。豆腐パックの色んなところから血管がぶら下がっていて、豆腐(脳)とつながっている。そんなイメージです」と解説してくれました。

硬膜下血腫、どれだけ危ないの?
頭蓋骨の内部が出血する硬膜下血腫は、血がたまっていくことで頭痛を引き起こします。もっと血がたまると吐き気が起き、放って置くと命に関わるほど危険なのだそうです。
「前後の振りが危険です」
谷教授によると、一番、危ないのが首を軸にした前後の振り。ボクシングのアッパーカットのようなダメージを脳に与えてしまい、血管が切れてしまうことが多いそうです。

それでも振りたい時は…
谷教授は「頭を振らないにこしたことはありません」とアドバイスします。それでも振りたい時はどうすればいいか、聞いたところ…

「横振りの方が、まだ安全です」
谷教授によると、横への振りは、縦よりも血管が切れにくそうです。でも、当然、振らない方が切れにくいです。付け加えると、横は脳しんとうになりやすいそうです。

ちなみに歌舞伎のアレは大丈夫なの?
頭を振り回す連獅子の振り付けは大丈夫なのか。気になったので聞いてみた。

「あれくらいなら大丈夫です」
「あれくらいのスピードなら大丈夫です」とのことです。

「あと、水分不足にも注意しましょう」
谷教授によれば、水分不足の時はさらに血管が切れやすくなるそうです。水分補給をした上で、なるべく頭は振らず、それでも振りたい時は横方向で。夏フェスの季節、皆さん、気をつけてライブを楽しみましょう!
