水田をキャンバスに、色違いの稲で巨大な絵を描く「田んぼアート」。最近は、海外サイトでも画像が紹介されているのをよく目にします。そんな田んぼアートを朝日新聞の記事からまとめてみました。
ビバ稲作文化!というわけで、日本が誇る"rice paddy art"の共演をお楽しみください。
まずは「田んぼアートの村」を標榜する青森県田舎館村の作品。動画でどうぞ!
村おこしで1993年から開催し、22回目。今年のテーマは「富士山と羽衣伝説」。1.5ヘクタールの水田をキャンバスに、村や地元住民らが世界遺産の富士山と天女が舞う姿を青森県産米や古代米など計10品種7色で描いた。
朝日新聞デジタル:青森に富士山と天女出現? 田んぼアートが見ごろ(14年7月21日)
第1会場より田植えの時期を遅らせた第2会場のテーマは「サザエさん」で、今月下旬ごろから楽しめる。
朝日新聞デジタル:青森に富士山と天女出現? 田んぼアートが見ごろ(14年7月21日)
山形県米沢市ゆかりの戦国武将、伊達政宗と支倉常長の姿が、同市の小野川温泉近くの田んぼにくっきり浮かび上がった。色違いの稲で描く「田んぼアート」。市や農業団体などが主催し、今年で9回目になる。
朝日新聞デジタル:田んぼにくっきり独眼竜 支倉常長も 山形、稲でアート(14年7月2日)
同じく山形県から。同県最上町の町立月楯小学校では、児童らが「田んぼアート」に挑戦したそうです。
最上町の町立月楯小学校の児童26人と保護者、OBらが取り組んだ田んぼアートは、昨年、世界遺産に登録された「富士山」だ。学校北側の田んぼ(縦100メートル、横30メートル)を2枚借り、昨年9月から準備を進めてきた。
朝日新聞デジタル:山形)これ「富士山」 最上・月楯小、田んぼアート」(14年7月27日)
「田んぼアート」が今年も那須塩原市西遅沢にお目見えした。サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会を応援するサッカーボールや、県のマスコットキャラクター「とちまるくん」、大田原市の人気ゆるキャラ「与一くん」がくっきりと描かれた。
朝日新聞デジタル:栃木)那須塩原に今年も田んぼアート W杯のボールも(14年6月12日)
田んぼは個人所有。こんなきっかけで始められたそうです。
田んぼを所有する中野登喜男さん(69)が、東日本大震災の被災者を勇気づけようと始めて4年目。昨年までは15アールの1枚だったが、今年は隣接する20アールの田んぼにも拡大した。
朝日新聞デジタル:栃木)那須塩原に今年も田んぼアート W杯のボールも(14年6月12日)
今月上旬には、全国から関係者が集まるサミットも開かれました。
色の異なる稲を植えて巨大な絵を描く「田んぼアート」の全国サミットが3日、米沢市で開かれた。北海道から鹿児島まで全国の25団体約140人が参加、事例紹介や意見交換などを行い交流を深めた。
朝日新聞:山形)米沢で田んぼアートサミット 全国から参加(14年7月5日)
ただ色違いの稲を植えるだけと思われそうな田んぼアートですが、なかなか奥が深いようです。
発祥地の青森県田舎館村では当初文字が中心で「稲文字」と呼ばれていたことや、遠近感を考慮せずに作図したため「モナリザ」の手前の体が大きく見えすぎた失敗作もあったという。
朝日新聞デジタル:山形)米沢で田んぼアートサミット 全国から参加(14年7月5日)
年々広がりつつある田んぼアート。おにぎりでも持って、一度見に行ってみてはいかがでしょうか。