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ウナギにまつわるエトセトラ 土用の丑の日、もう食べた?

今日、7月29日は土用の丑(うし)の日。なぜウナギを食べるのかという疑問から、絶滅危惧種になったことの影響まで、Q&A形式でまとめました。

おいしそうに焼かれる新仔うなぎのかば焼き
おいしそうに焼かれる新仔うなぎのかば焼き 出典: 朝日新聞デジタル

目次

今日、7月29日は土用の丑(うし)の日。なぜウナギを食べるのかという疑問から、絶滅危惧種になったことの影響まで、Q&A形式でまとめました。

土用の丑の日、なぜウナギ?

蒸したウナギを焼き上げる職人
蒸したウナギを焼き上げる職人 出典:朝日新聞デジタル
土用の丑の日にウナギの蒲焼きを食べる風習は、江戸の昔に始まった。ルーツは学者の平賀源内とも、戯作者の大田南畝ともされる。はやらない鰻屋に客を呼ぶため、今で言うキャッチコピーを考えたというが、「伝説」の域を出ない。
朝日新聞

ウナギは絶滅危惧種?

「国際自然保護連合」(IUCN)が6月、私たちが伝統的に食べてきたニホンウナギを「近い将来に絶滅する恐れがある」とレッドリストに掲載したんだ。
朝日新聞デジタル

食べられなくなる?

絶滅危惧とされたからといって、捕獲がすぐに禁止されたり、店頭から消えたりはしない。ただ、いつまでも安く食べ続けられないだろうね。今回、「30年間で50%以上減った」と評価された。
朝日新聞デジタル

どうして減ったの?

養殖場から出荷される「新仔うなぎ」
養殖場から出荷される「新仔うなぎ」 出典:朝日新聞デジタル
乱獲が最大の原因と言われている。すみかとなる河川がコンクリート護岸で固められ、エサになる甲殻類や小魚が減ったことも響いたようだ。
朝日新聞デジタル

最近は豊漁らしいけど?

確かに、稚魚であるシラスウナギの今年の国内漁獲量は16トンと、5・2トンだった昨年までに比べると増えた。しかし、長期的に見ると激減傾向なのは間違いない。1960年代には200トン超の年もあった。
朝日新聞デジタル

養殖を増やせばいいんじゃない?

食べられているウナギの99%以上が稚魚からの養殖もので、卵から育てる技術が確立してないんだ。天然のシラスウナギがとれないことには何も始まらない。
朝日新聞デジタル

完全養殖に成功したって聞いたけど?

水槽の中でシラスウナギになる前の幼生が育つ。深海に届く光の波長に合わせ、青い照明で照らされている
水槽の中でシラスウナギになる前の幼生が育つ。深海に届く光の波長に合わせ、青い照明で照らされている 出典:朝日新聞デジタル
三重県にある水産総合研究センター増養殖研究所。4年前、人工授精から育ったウナギが卵を産み、孵化する「完全養殖」に世界で初めて成功した。
朝日新聞デジタル

じゃあ、大丈夫?

ただ、値段は天然の数十倍。親ウナギはホルモンを与えないと卵を産むまで成熟しない上、生まれて稚魚になるまで長くて700日と手間がかかる。稚魚に育つ生存率も1割以下だ。
朝日新聞デジタル

稚魚から養殖、ほとんど雄になるの?

ウナギは生まれた時に雌雄の別はなく、50グラム前後に成長した時に決まるとされる。研究所によると、養殖で育てると9割以上が雄になる。稚魚を養殖池に入れた後に雄に偏るとみられ、天然ウナギと極端な違いがある。

 養殖は成長を促すために高い水温で育てるほか、養殖池は自然界より個体数の密度が高い。冨山実主任研究員(57)は「養殖だと密度が高く、個体数を調整するために雄が多くなるのではないか」とみる。
朝日新聞デジタル

ニホンウナギ以外はどうなの?

大丸梅田店にある洋菓子店「メンヒェングラードバッハ」のエクレア
大丸梅田店にある洋菓子店「メンヒェングラードバッハ」のエクレア 出典:朝日新聞デジタル
日本の食卓には、ヨーロッパウナギやフィリピンやインドネシアで養殖されているビカーラウナギが上ってきた。ヨーロッパウナギはすでに絶滅危惧種で、ワシントン条約で貿易が制限されている。ビカーラウナギも一歩手前の準絶滅危惧種だ。いつまでも食べたければ、大切に守るしかないよ。
朝日新聞デジタル

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