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脱法ドラッグ、新名称を募集中 ほぼドラ? 第三のドラッグ?

 東京・池袋で6月24日夜にあった乗用車の暴走事故。容疑者は「脱法ハーブを吸って運転した」と供述しています。脱法ドラッグが絡む事故や事件が後を絶たないのは、どうしてなのでしょうか。そもそも脱法ドラッグとはどんなものなのでしょうか? 警察庁と厚生労働省は新たな名称を募集しています。

指定薬物が含まれていた脱法ドラッグ
指定薬物が含まれていた脱法ドラッグ 出典: 朝日新聞デジタル

目次

 東京・池袋で6月24日夜にあった乗用車の暴走事故。容疑者は「脱法ハーブを吸って運転した」と供述しています。脱法ドラッグが絡む事故や事件が後を絶たないのは、どうしてなのでしょうか。そもそも脱法ドラッグとはどんなものなのでしょうか? 警察庁と厚生労働省は新たな名称を募集しています。

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■40万人「使ったことがある」 平均年齢は33歳

出典:imasia
 幻覚や興奮など麻薬と似た作用がある「脱法ドラッグ」を使ったことがある人が全国で約40万人に上ると、厚生労働省研究班が初の全国調査で推計した。使ったことがあると答えた人の平均年齢は33・8歳で、ほかの違法薬物と比べて最も若かった。脱法ドラッグの乱用が若者に広がっている状況がうかがえる。
朝日新聞デジタル
 警察庁によると、昨年1年間に全国であった脱法ドラッグに絡む事件は125件、逮捕・書類送検されたのは176人で、それぞれ前年より49件、64人多く、統計がある2008年以降いずれも最多だった。
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 脱法ドラッグは薬事法や麻薬取締法で違法とした物質、これらと化学構造が似た薬物などの総称で、違法な物質と違法といえない物質が混在する。
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40万人という推計には驚きです。脱法ドラッグの中には違法とされているものもあり、それらについては摘発の対象になるんですね。

■取り締まりが難しい理由とは

出典:imasia
 脱法ハーブを含む「脱法ドラッグ」には、興奮や幻覚作用があるとみられる化学物質が入っている。厚生労働省はこうした化学物質を薬事法上の「指定薬物」に個別に定めて、製造や販売、輸入などを禁じてきた。だが、化学物質の構造の一部を変えて規制の網をかいくぐろうとするものが新たに出回り、「いたちごっこ」が続いていた。
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そこで新たな対策をとりました。

 厚労省は昨年、化学構造の中心が同じ物質を一括して規制できる「包括指定」制度を導入。指定薬物が一気に1378種類に広がった。依存性、毒性が高い17種類を「麻薬」に指定するとともに、今年4月に施行した改正薬事法で指定薬物の使用や所持も摘発対象にした。
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それでも、規制の網にかかっていない物質も多いといいます。摘発が難しい理由は他にもあります。

 捜査関係者によると、違法の疑いのあるハーブを所持する人を見つけても、現行犯逮捕ができない。覚醒剤や大麻と違って、指定薬物を含むかどうかを調べる簡易検査がその場でできないからだ。1カ月以上かけて本鑑定する必要がある。また、京都大大学院の金子周司教授(薬理学)によると、脱法ハーブは水に溶けず、尿と一緒に排出されない。使用の有無を確かめるには血液を調べる必要があるが、成分によっては吸引後1時間くらいで血中から消えるものもあるという。
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■脱法ドラッグの新名称募集

出典:imasia
 警察庁と厚生労働省は4日、「脱法ドラッグ」に代わる新たな名称を募集すると発表した。東京・池袋で脱法ドラッグの一つ、脱法ハーブを吸った男の乗用車が暴走し8人が死傷した事故などを受けた。
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Twitter上では、以下のような新名称が提案されています。





 違法な物質と違法とはいえない物質が混在しているなか、「脱法」という表現だと「使っても問題ない」という印象を受けます。東京都では合法ドラッグ・脱法ハーブなどと呼ばれるドラッグを「違法(脱法)ドラッグ」と呼んでいるそうです。体験談や、「こんな時はどうしたらいい?」といった対応策などもまとめられています。

 合法だろうが、違法だろうが、体に悪いものを使っちゃダメです。

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