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ダムカード。その深すぎる沼
「ダムカード」がダムファンの間でブームです。表に写真、裏にはダムのスペック類。「現地に行かなければもらえない」というレア感が人気の理由のようです。
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「ダムカード」がダムファンの間でブームです。表に写真、裏にはダムのスペック類。「現地に行かなければもらえない」というレア感が人気の理由のようです。
笠堀ダムに比奈知ダム、石手川ダム。津々浦々のダムの写真やスペックが記載された「ダムカード」がダムファンの間で人気です。現地に足を運ばなければ手に入らず、数も増殖中。危険な香り漂う世界をのぞいてみました。
重力式ダムとは、重力式コンクリートダム。貯水池の水圧をダムそのものの重量で支える形式です。王道ですね。コンクリートを節約するため内部を空洞にした「中空重力式ダム」、水圧をアーチ構造で左右を含めた岩盤に伝える「アーチ式ダム」、石や土を組み合わせた「フィルダム」などがあるようです。
(新潟県のサイト参照)
それにしても、ダムにそこまで熱くなれるものなのか。折よく黒部ダム(富山県)で観光放水が始まっていました。
ダム、圧巻です。
1枚もらうにも時間も金も相当かかりそう。それが約350カ所とは。カメラ好きの人間が交換レンズを次々と欲しくなる様を「レンズ沼」と言いますが、この「ダム沼」、危険です。
徳山ダム(岐阜県)のカードです。ダム名に加え右上に「FNWIP」。新手のプロレス団体ですか?右下には「R」の文字。。。
国土交通省のサイトに説明がありました。
右上はダムの目的、右下は型式とのこと。
徳山ダムは「洪水調節、流量維持、上水道、工業用水、発電の機能を備えたロック(岩石)のフィルダム」ということですね。徳山ダム万能すぎ。
裏面は基本スペックに加え「ダム」にひっかけたと思われる「ランダム情報」や「こだわり技術」。
堤体積日本一、総貯水容量も日本一(浜名湖の約2倍)。やはりだたモノではなかった。
ところで表面を見返すと左下にVer.2.0の文字。そう、ダムカードは写真が変わるなど改訂されることがあるのです。
改訂版が欲しければ再訪する必要が。ネットではレアものが高値で取引されているようです。
国交省のダムカードサイトではダムの場所や説明が見られます。三国川ダム (新潟県)は「中まで探検できるロックなダム」。耶馬渓ダム(大分県)は水上スキーがウリの模様。
冒頭の笠堀ダム(新潟県)は「カモシカが住むダム」、比奈知ダム(三重県)は「桜五種が咲き乱れ、ホタル舞うダム」、石手川ダム(愛媛県)は「ひとあし伸ばせば 道後温泉」をキャッチコピーに旅心をくすぐります。ダム沼、深すぎ。