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2014年06月28日

「自分が産め」ヤジの課題は対策は 記者も集会に参加して考えた


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音声分析でわかったヤジの詳細

音声分析でわかったヤジの詳細

出典: 朝日新聞

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「早く結婚した方がいい」「自分が産んでから」「やる気があればできる」

東京都議会のセクハラヤジ問題は、音声の分析によって詳細が判明してきた。

「早く結婚した方がいいんじゃないか」
「自分が産んでから」
「がんばれよ」
「動揺しちゃったじゃねえか」
「いやー、先生の努力次第」
「やる気があればできる」

「早く結婚」とヤジを飛ばしたことを認め、塩村文夏都議に謝罪して自民会派を離脱した鈴木章浩都議だけでなく、複数の男性の声が確認できる。

複数都議がヤジ 議場の音声分析「自分が産んでから」も:朝日新聞デジタル

やまぬ追及の声 社会全体の問題として

都議会は25日、他のヤジの発言者の特定を求める決議案は最大会派の自民などの反対で否決し、閉会しているが、真相究明を求める声は大きい。26日には署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で発言者の処分を求める署名が9万件集まったことをきっかけに有志が集うワークショップも開かれた。

性差別は都議会だけじゃない 「終わらせない」 - withnews

ワークショップに集まった参加者ら

ワークショップに集まった参加者ら

出典: withnews

そこで話しあわれたのは、鈴木都議一人の問題ではなく、都議会全体、さらには日本の社会全体を覆う性差別や不平等の問題だった。

朝日新聞経済部の高橋末菜記者は、後半のワークショップでグループの一員となって実際に議論に参加してみた。以下はその体験談。

ヤジ許す空気つくるのは誰か 高橋末菜記者

私は主催者から依頼され、「メディアを考える」というテーマ設定のグループの議論進行を手伝った。「マスコミ、もっとしっかりしろ」といった批判をうけるのではないか。ドキドキしながら臨んだ。

グループの参加者は20人ほど。うち男性は5人。まずは「都議の問題発言を聞いたとき、最初に感じたこと」「なぜそう感じたか」「今後私が考えたいこと、変えたいこと(展望・戦略)」「この展望、戦略を実現するために、私ができること(次のステップ)」の4点について、シートに各自書いてもらった。

メインの進行役を務めたのは、少子化や不妊問題に詳しいジャーナリストの白河桃子さん。ディスカッションの冒頭、「今回の報道、そもそもマスコミ報道は『セクハラヤジ』という表現でいいのか。そういったことも考えてみてください」と投げかけた。

4~5人の班に分かれてシートに書いたことをもとに話し合いが始まった。ある班では、「海外メディアが報道したことが効果的だった」「日本の社会を変えるには、外圧が必要だ」という話題になった。一部の海外メディアでは、「Sexist abuse」(性的虐待)という表現を使って報道していたことも指摘された。

参加した女性は「今回、飛び交う情報を英語やフランス語などに翻訳してツイッターでつぶやいた。海外メディアにもそのツイートが届いた。個人でもできるアクションでお勧め」。同じ班の市議の女性は「各地で市民が議会に陳情することで、ニュースになる。そうやってメディアを巻き込んでいくのはどうだろう」と提案した。

別の班では、不妊治療をしているという女性が「政治家の資質の低さに怒りを感じた。次はそういう議員を選挙で通さないことが必要。今回の事件に対し無関心な人々へどう働きかけたらいいでしょうか」と問いかけた。この班にも都内の自治体の市議の女性がいた。「テレビなどマスメディアが流す情報が多くの人の意識を作る。ジェンダー差別的な表現を監視して是正の命令を出せるような独立機関が必要」と訴えた。「署名した9万人のネットワークをつくり、情報を共有」という意見も。

出てきたアイデアを紙に書いて、参加者たちに賛同するものにシールを貼ってもらった。ショックだったのは、「海外メディアを利用する」というアイデアが多くの賛同を得たこと。日本のマスメディアは信頼しない、頼りにならない、ということなのか。

もちろん、国内のマスメディアがニュースを伝えたことを受けて、海外メディアが報道した側面はある。また、SNSでの盛り上がりをマスメディアがキャッチして広く報じ、社会問題にしていくことも、ソーシャルとマスの関係の一つのあり方だと思う。

しかしマスメディアも、日頃から女性蔑視な空気や慣習に対して、もっと敏感に反応することを求められているのは確かだ。「あんなヤジや、つられて笑うことを許す空気を作っているのはなにか。メディアの中にも、同じ空気があるのではないか」。司会の津田大介さんの問いかけが、本質を突いている。


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