話題
国立競技場は伝説の宝庫、56年の歴史を振り返る
数々の伝説の舞台になった国立競技場。芝生の育成で悩み「着色」した苦労を乗り越え、選手時代のジーコも活躍したサッカーの聖地に。最近ではポール・マッカートニーの公演ドタキャンも。56年の歴史の振り返る。
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数々の伝説の舞台になった国立競技場。芝生の育成で悩み「着色」した苦労を乗り越え、選手時代のジーコも活躍したサッカーの聖地に。最近ではポール・マッカートニーの公演ドタキャンも。56年の歴史の振り返る。
奥山晶二郎 サムライトCCO
共同編集記者数々の伝説の舞台になった国立競技場。芝生の育成で悩み「着色」した苦労を乗り越え、選手時代のジーコも活躍したサッカーの聖地に。最近ではポール・マッカートニーの公演ドタキャンも。56年の歴史の振り返る。
前身は1924年完成の明治神宮外苑競技場。織田幹雄(三段跳び)、南部忠平(走り幅跳び)ら陸上の名選手が活躍した。(「(らんどまあく@東京)国立競技場 存在感増す選手支える」2009年10月29日:朝日新聞紙面掲載)
トヨタカップは数々の名勝負、スターを生み出した。なかにはのちにJリーグで活躍した名前も見つけることができる。一九八一年の第二回大会は、ブラジル代表のエースだったフラメンゴ(ブラジル)のジーコ(現鹿島総監督)が最優秀選手(MVP)に輝いた。(「母国か王国か、両雄激突 30日、トヨタカップサッカー」1999年11月28日:朝日新聞紙面掲載)
かつて冬場は、芝の地表部分が枯れ、一面茶色になった。全世界に放送される12月のトヨタカップ(現・クラブW杯)などのため芝を着色したものの、ボールやスパイクまで緑に染まってしまった、という冗談のような話まである。(「(日本一のサッカー場で「オーレ」)国立競技場・東京」2008年12月2日:朝日新聞紙面掲載)
現在の国立競技場に生まれ変わったのは1958年。1964年の東京五輪ではメーン会場になり、サッカーの決勝も行われた。現在は高校、大学、全日本女子の選手権決勝、Jリーグのナビスコ杯決勝、元日には天皇杯の決勝会場にもなる。(「(日本一のサッカー場で「オーレ」)国立競技場・東京」2008年12月2日:朝日新聞紙面掲載)
格闘技ブーム絶頂の2002年には、観客9万人を動員した一大興行が開かれた。バルセロナ五輪柔道金メダリストの吉田秀彦が、総合格闘技デビューを白星で飾る。アントニオ猪木がスカイダイビングする開幕パフォーマンスも話題を呼んだ。
「飛行機から飛べと言われて、ふつう飛ぶやつはいないと思うんだよ。でも、それを面白がれる性格。チャンスは1回しかないんだからいいじゃないか、と。やってみたら雲ひとつなくて、月に手が届きそうで」(「アントニオ猪木さん(TV50年 ブラウン管の記憶)」2003年7月8日:朝日新聞紙面掲載)