MENU CLOSE

エンタメ

2252

ごめん、斎藤道三 そんなに悪者じゃなかったみたい

油売りから身を起こし、主君を追い落として美濃(現在の岐阜県)の「国盗(と)り」を行った戦国武将・斎藤道三(どうさん)。「美濃の蝮(まむし)」と恐れられたというその生涯に根本的な疑問が提起されている。

出典: (文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

目次

油売りから身を起こし、主君を追い落として美濃(現在の岐阜県)の「国盗(と)り」を行った戦国武将・斎藤道三(どうさん)。「美濃の蝮(まむし)」と恐れられたというその生涯に根本的な疑問が提起されている。

油商人から美濃国主に

斎藤道三(利政)の生年はよくわかっていない。元々は京都・妙覚寺の僧侶だったが、やがて油商人となり、美濃国の守護である土岐氏の小守護代だった長井長弘の家臣となって頭角を現した。やがて美濃国守護の土岐頼武を追いやって、その弟の頼芸(よりよし)を守護の座に据えるが、のちにその頼芸も追放し、1542年に事実上の美濃国主となる。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

嫡男と対立、戦いに敗れ戦死

長良川周辺の地図
長良川周辺の地図
自らの嫡男(ちゃくなん)である義龍(よしたつ)へ家督を譲り、剃髪(ていはつ)して「道三」と名乗ったものの、義龍ではなくその弟たちに跡を継がせたいと考え始めたことから親子で対立。56年の長良川の戦いで義龍軍に敗れ、戦死したとされる。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

親と子の生涯、なぜかひとつにまとめられる

「岐阜城盛り上げ隊」の面々。右から明智光秀、斎藤道三、濃姫、斎藤義龍。ゲスト出演の1人おいて左端が竹中半兵衛=2010年10月16日、同隊提供
「岐阜城盛り上げ隊」の面々。右から明智光秀、斎藤道三、濃姫、斎藤義龍。ゲスト出演の1人おいて左端が竹中半兵衛=2010年10月16日、同隊提供
そんな道三像は大幅な修正が必要らしい。最も大きな違いは、従来知られてきた斎藤道三の生涯は、実は親子2代のできごとだった可能性が高いことだ。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

司馬遼太郎「国盗り物語」、大河ドラマも加わりイメージ定着

司馬遼太郎さん
司馬遼太郎さん
1963年から連載が始まった司馬遼太郎の小説『国盗り物語』だ。73年放映のNHK大河ドラマも小説に準拠したため、「国盗りは1代」のイメージが定着した。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

数々の逸話、織田家がウソと知ってて流布?

織田信長が好んだという「湯漬け」を持つ「信長茶寮」の店員=2013年5月29日
織田信長が好んだという「湯漬け」を持つ「信長茶寮」の店員=2013年5月29日
岐阜市歴史博物館学芸員の土山公仁さんは「道三の死後、美濃に侵攻・征服した織田家がそれを正当化するために、逸話などをあえて流布させた可能性がある」と指摘する。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

「美濃の蝮」も怪しい

毒蝮三太夫さん
毒蝮三太夫さん
道三の異名「美濃の蝮」も古い史料には出てこない。土山さんによると、道三をマムシと呼んだのは、坂口安吾の小説『信長』(1953年)が最初。義龍が道三の子ではなく土岐頼芸の血を引いていたために親子が対立したというストーリーも、「後から生まれた俗説。権力を巡って肉親が戦うのは戦国時代では珍しくない」。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

けっこう博識だった説

妙覚寺の山門
妙覚寺の山門
父・新左衛門尉の没年や道三が家督を継いだ年は、よくわかっていない。ただ、2人が京都・妙覚寺で修行したという記録が残っていることから、親子共に学識豊かな人物だったようだ。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

下克上成し遂げ、必要以上におとしめられる

下克上を成し遂げたため、「因果応報」という観点から江戸期以降、必要以上におとしめられてきた。私たちはその真の姿にもっと目を向けるべきではないか。
(文化の扉 歴史編)実は2人だった? 斎藤道三:朝日新聞

道三ゆかりの城、岐阜城の眺めは絶景

ツブラジイの花が咲き、金色に輝いて見える金華山と岐阜城=2014年5月10日、岐阜市御手洗
ツブラジイの花が咲き、金色に輝いて見える金華山と岐阜城=2014年5月10日、岐阜市御手洗 出典:岐阜)織田信長ゆかりの金華山、黄金色に輝く:朝日新聞
花が咲くと、山の斜面が金色に見えることから「金華山」と名付けられたとも言われる。
岐阜)織田信長ゆかりの金華山、黄金色に輝く:朝日新聞

新着記事

PR記事

コメント
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます