論破も炎上もタイパもしんどい…ヒント求め「哲学対話」の扉たたいた

「言いよどんでも、沈黙しても、考えが変わってもいい」

佐藤 美鈴

記者がヒントを求めたのは、各地で「哲学対話」を開き、参加者とともに問いを立て、考えを深めている哲学者の永井玲衣さんでした。(画像はイメージです)=Getty images

なにかと「タイパ」が重視される情報過多社会。じっくり思考を深め、対話を深めていく空間をネット上につくるはどうしたらいいのか――。新たな言論サイトを立ち上げることになった記者がヒントを求めたのは、各地で「哲学対話」を開き、参加者とともに問いを立て、考えを深めている哲学者の永井玲衣さんでした。永井さんが強調したのは「きき合う」「大丈夫だと思える場」の重要性でした。

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