「悪魔崇拝者たちから子どもを守れ」コロナ陰謀論を生んだのは誰だ?

「全方位型自己責任の社会」の影

真鍋厚
評論家・著述家

新型コロナのワクチンを接種する7歳の男の子=2021年11月10日、メリーランド州シルバースプリング、ランハム裕子撮影

コロナワクチン接種の義務化に異議を唱える反ワクチン運動が欧米を中心に盛り上がっています。今年に入ってから日本でも子どもへの接種が本格化するタイミングということも手伝って、東京、大阪などの都市部をはじめ全国で反ワクチン、ノーマスクを求めるデモが活発化しています。以前と比べて陰謀論的な色彩が濃くなっているのが特徴のこれらの動きの背景には何があるのか。評論家で著述家の真鍋厚さんがコロナ前から進んでいた「全方位型自己責任の社会」という視点から解き明かします。

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