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マンガ

「俺がゴミ出しといたから」…夫の家事、なぜ褒めなきゃいけないの?

1週間の育休をとって「イクメン」ぶる夫。しかし夫にできるのは「おむつ(小のみ)」とミルクをあげるだけ――。
1週間の育休をとって「イクメン」ぶる夫。しかし夫にできるのは「おむつ(小のみ)」とミルクをあげるだけ――。 出典: マンガ「〝ワーママ〟は成長教に入信している」

発熱した子どもを迎えにいき、やり残した仕事を家に持ち帰ってきたワーママのナナセ。夫からは「朝のゴミ出し、忘れてたでしょ。俺がやっといたからね」と言われます。人気マンガ「夫は成長教に入信している」を描いた紀野しずくさん(原作)・北見雨氷さん(作画)が、働く女性「ワーママ」を主人公に、「〝ワーママ〟は成長教に入信している」を描きました。4回連載の2回目です。

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ゴミ出し「俺がやっといたからね」

「成長教」とは、どんな時でも成長を意識し、理想を追い求める宗教――。

子どもを寝かしつけた後、パジャマ姿で持ち帰ってきた仕事に取りかかる秋野ナナセ、32歳。

酔っ払った夫が帰宅してきて、「家に持ち帰るなよなぁー今セキュリティとかうるさいんだから」と言ってきます。

娘のココロが発熱し、迎えに行ったから仕事を持って帰ってきたのに…。

夫は1週間の育休をとって「イクメン気取り」ですが、病気のお迎えに行ったことはなく、おむつ(小のみ)とミルクをあげることしか育児はしません。

「そういえばさぁ 朝のゴミ出し、ナナセ忘れてたでしょ。俺がやっといたからね」

そう言ってドヤ顔する夫に「ありがとう 助かるわ」と伝えるナナセ。胸の内では「なんでいちいち褒めなきゃならないの?」とうんざりします。

自分と同じ成長を、夫にも期待してしまう〝ワーママ成長教信者〟なのでした。

職場でも家庭でも重圧を背負って…

マンガ「ワーママは成長教に入信している」原作者の紀野しずくさんは、次のように語ります。

この作品では、働くお母さんが職場でも家庭でも重圧を背負っている現状を、「成長教」というテーマで描いています。

男性の「成長教」のテーマが「理想の自分を追い求める」だとしたら、女性の成長教は「出産前の自分のキャリアを維持する、落ちないようなんとか這い上がるための努力をし続ける」というもののように感じています。

夫に同じ育児レベルを求めてしまい、イラついてしまうという声をよく聞きます。

「まるで子どもが2人いるみたい!」という切実な悲鳴にも似た声も…。働く母親の現状を多くの人に知ってもらいたいと思います。
原作:紀野しずく(きの・しずく) 北海道生まれ。マンガ原作者。noteで連載していた成長教をきっかけに、コミックDAYSにて「夫は成長教に入信している」を連載(https://amzn.to/3UeUHzc)する。Xアカウントはhttps://twitter.com/kino12kino3

作画:北見雨氷(きたみ・うひょう) 北海道生まれ。北海道で教員をする傍ら、漫画制作を行う。コミックゼノン第二回一芸突破漫画オーディション「父のあかり」でデビュー。2021年に教員を退職し、本格的な創作活動に入る。代表作「夫は成長教に入信している」で作画担当

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