沖縄では新年号が大みそかに配られる 新聞社員も知らなかった戦後史

復興期の報道を支えた少年たちの誇らしさ

沖縄タイムスの2022年新年号。毎年100ページ以上あり、編集や広告だけでなく、印刷や販売なども含めた全部署が一丸となって発行する

お正月の新聞「新年号」。沖縄では、大みそかの夕方から夜にかけて配達される。沖縄県民にとっては年の瀬の風物詩のひとつだが、県外の人たちは不思議そう。確かにどうして大みそかに配達?調べたら、驚くことに沖縄タイムス社員の誰も経緯を知らない。退職した先輩たちをたどって取材を進めていくと、戦後復興期の少年たちの姿があった。(沖縄タイムス記者・照屋剛志)

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