「頭がよくなる薬おくれ」 ホームレス状態の人がもらした自虐と呪縛

社会にひそむ「役に立ちたい」「有用であれ」の呪縛を考えます。

高橋健次郎

炊き出しに並ぶ人たち(画像はイメージです)=2021年7月24日午後6時20分、東京都豊島区、川村直子撮影

「役に立たないと」「有用であれ」――。私たちの社会には、そんな呪縛があふれているのではないでしょうか。

「ホームレスの命はどうでもいい」などと、生活保護利用者らに対する差別発言をしたユーチューバーは批判を受けた後、謝罪動画で「頑張ること」「努力すること」が生きる資格とも取れる発言をしていました。

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