宣伝のため戦車まで…映画絵看板、元絵師たちの〝痛快な昔話〟

「一週間の芸術」にかけた職人のこだわり

『太陽がいっぱい』(1960年)の絵看板。アラン・ドロンの流し目が魅惑的©︎貴田明良

「昭和」の時代にはごく当たり前に目にしていたのに、いまや社会からほとんど消えてしまったもの。その一つが、映画館の正面に飾られた巨大な絵看板です。かつて、映画館では魅惑的な絵看板たちが招き猫のごとく、「オモロイ映画やで~」と道行く人を呼び込んでいました。このたび、過去の貴重な絵看板の写真が見つかり、元絵師たちの話を聞くことができました。「一週間の芸術」と呼ばれた映画絵看板の歴史をたどります。(エッセイスト・武部好伸)

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