「人材」じゃなくて「人財」どんな意図が? 起源は高度経済成長期に

好景気が作りだした働き手の理想像

神戸 郁人

ちまたでよく見かける言葉の一つに、「人財」があります。なぜ「人材」ではないのか? その理由を探るため、記者が52年分の経済誌を読み込みました。

当社は「人財」をお待ちしています――。求人広告などを読み、そんな文言が目に入った経験はないでしょうか。「『人材』の誤記?」と思いきや、さにあらず。アルバイトの採用基準から事業説明まで、企業が発する様々な情報に含まれているのです。地下鉄の広告で、偶然目にした筆者は、その使い方に疑問を持ちました。一体、どんな経緯で社会に広がったのか? 経済誌を手がかりに調べてみると、人々が好景気の恩恵を得ていた、高度成長期にルーツがあると分かりました。(withnews編集部・神戸郁人)

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