ゴミ出し「犯人」は外国人?大声に苦情…不毛な摩擦が招く生きづらさ

「もし日本人が大声で話していたら、外国人と同じように厳しく注意していたでしょうか?」

小川 尭洋
朝日新聞記者

筆者の大学時代の友人、亀井志保さん作。(記事中に登場する)「ゴミ出しの犯人」だと疑われてしまった外国人女性の悲しい心境に、思いを寄せながら、描いてくれた。高校・大学時代に、アメリカや台湾など海外での生活が長かったからこそ、日本での外国人差別を見聞きする度に胸が痛む。「日本社会の中にも様々な形で『多様性』はある。身近なこととして考えてくれる人が増えたらうれしい」

ある日、留学生のアパートの郵便受けに入っていたゴミ出しルールの注意書き。でも後日、分別を間違えていたのは日本人の住民だとわかった――。日本独特の公共ルールやマナーに戸惑う外国人は、少なくありません。日本人側が、悪いのは外国人だと決めつけるなど、差別につながったケースもありました。共生社会は誰のためにあるのか? 外国人に優しい社会は、日本人も住みやすいはずなのに……。現場の事例から、共生社会の今を考えます。(withnews編集部・小川尭洋)

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