「翻訳は、あえてしない」多言語対応の限界とは? #役所をやさしく

最も多くの人が話せる言葉とは…

神戸市役所やさ日推進チーム

イラスト・逸見恒沙子

シンプルでわかりやすいことばで、日本語にまだ慣れていない外国人にも情報を提供する「やさしい日本語」。
小難しい「お役所言葉」を変えるべく、ある自治体が本腰を入れました。やさしい日本語の「発祥の地」ともいえる、神戸市です。

しかし、若手や外国人職員の推進チームの前に立ちはだかったのは「慣例の壁」。そもそも、何カ国語にも翻訳するのが「やさしさ」なのではないかと戸惑う仲間に、ベトナム出身の職員は「翻訳するだけでは、学習や自立意欲を奪ってしまっていたかも」と悩んできたことを明かします。

役所内のさまざまな声の板挟みに、ふと漏らした公務員のつぶやき。その本音には、さまざまな国のルーツの人が当たり前のように一緒に暮らす時代への、ヒントがあるかもしれません。一緒に、のぞいてみませんか。

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