仕事か家庭か 夫婦とも医療従事者、コロナ禍で浮き彫りになったこと

高橋健次郎

母親に偏りがちな家事や育児負担。専門家は「コロナ禍で顕在化した側面もある」と指摘します=PIXTA


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「仕事を続けるか、退職するか」――。新型コロナウイルスの患者を受け入れる首都圏の医療機関で働く30代女性は、こんな選択を迫られました。一人息子を保育園に預けて働いていましたが、息子の感染を恐れた同じく医療従事者の夫から、「仕事を辞めて家にいてほしい」と求められたからです。このケースにとどまらず、コロナ禍では、子どもの休校対応などでも母親に負担が偏りがちと指摘されました。社会全体では母親に家事や育児負担が偏っており、専門家は「コロナ禍で顕在化した側面もある」と指摘します。

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