コピペルナー開発者が語った「やさしさ」、名前から伝わる学問への愛

吉河未布(Y嬢)

リポートの「コピペ」部分を見破るシステム=2010年10月12日、阪南大・花川典子教授の研究室

卒業論文。大先輩たちは卒論も手書きで、参考文献から引用するにしてもせっせと手で写すしかなかったわけだが、2000年代半ばごろからPC・ネット環境が整備され、利用者が増えると、写すほうも随分ラクになる。コピペ問題と呼応するように生まれたのが、コピペ発見ソフト「コピペルナー」だった。その後、様々な改良版は生まれているが、「コピペ」がなくなる気配はない。さらには読み手をがっかりさせ、発覚した途端、袋だたきにあう。この悲劇を無くすにはどうすればいいのか。「コピペルナー」というネーミングに込められた「やさしさ」から考えてみたい。(吉河未布)

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