虐待の後遺症、実名出版の後に起きたこと 無理解、イベント拒否も

羽馬千恵
ノンフィクション作家

4歳くらいの頃、祖父母の家で母にパーマをあてられてポーズを取っている様子。この頃にあった親戚づきあいは羽馬さんが5歳くらいのときになくなり、その後両親からの虐待が始まったという=本人提供

羽馬千恵さん(36)は、2019年に子どもの頃に受けた虐待についてまとめた本『わたし、虐待サバイバー』を実名で出しました。出版後、離れていった同級生がいる一方、羽馬さんの悩みに気づいていなかったことを謝る友人も。もう一方の当事者である母親と対話。大人になってからの後遺症に関心が集まらない問題。カミングアウトによって見えた現実について、羽馬さんにつづってもらいました。

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