父親向けの茶碗に「めざせ係長」「お土産」が映すバブル時代の家族像
「ファンシー絵みやげ」の「優良顧客」といえるのが、修学旅行生。お土産から見えたのは、当時の「家族観」でした。
「ファンシー絵みやげ」をご存じでしょうか。今はもうほとんど見ることがなくなりましたが、バブルから平成初期に全国の観光地で売られていた子ども向けの雑貨みやげです。このお土産の「優良顧客」といえるのが、修学旅行生でした。彼ら彼女を標的にしたからこそ生まれた商品たちは、当時の「家族観」を色濃くうつしていました。全国のファンシー絵みやげを調査し、保護している山下メロさんのコラムです。