クイーン、映画字幕から見える人気の理由 観終わってわかる奥深さ

岩崎 賢一
朝日新聞VMエディター

1992年にイギリスであった、フレディの追悼コンサートは、日本からも旅行会社がツアーを組んだほど。1970年代や80年代に心酔していたファンたちが駆け付けた。

 映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、冬休みシーズンに入っても観客動員力は衰えず、2018年の12月末までに、累積動員500万人、累積興行収入70億円を突破する見通しです。世代を超えて人々を熱狂させるQueen(クイーン)。映画で描かれている当時を体験した人たちは、何に魅せられているのでしょうか? 史実との関係、字幕の出し方……当時を知る関係者やファンの濃密な愛から見えたのは、この映画は見ている私たちも演者の一人となって「新たな幕」を作り続けているという壮大なかたちでした。

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