「クイーン」ブーム、手放しで喜べない理由 公開5週目の異常事態

岩崎 賢一
朝日新聞VMエディター

『ボヘミアン・ラプソディ』の1シーン= (C) 2018 Twentieth Century Fox

 「Queen」(クイーン)を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」の人気が止まりません。公開2週目に起きた「異変」は配給会社が「異常な数字」と驚く現象にまで広がっています。「ロックオヤジ」だけでなく20代の若者にも「自分語り」や「感動の共有」をさせる魅力。いつのまにか「家族で見る映画」になった裏側には現代人が抱える「孤独感」も見えてきます。クイーンブームの背景を探りました。

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