石投げられた50年前 脳性麻痺の男性が切り開いた人生、仲間と歌に

金澤 ひかり
朝日新聞記者

歌作りのメンバー。左下から時計回りで、村上昌憲さん、村上さんの長年の友人の河原隆子さん、世古口敦嗣さん、yu-kaさん。村上さんは「加トちゃんぺ」のポーズをyu-kaさんにして場を和ませてくれた。

  広島生まれで59歳の村上昌憲さんが、牛乳パック回収の仕事をするため車の運転免許を取ったのは30歳の時でした。1995年の阪神淡路大震災では、車で荷物を運ぶボランティアをしました。好きな食べ物はイチゴで、毎年、イチゴ狩りに出かけます。氷川きよしが大好きで、家では気が向いたときにCDを流しています。そして、脳性麻痺を持っています。「特別扱いされること」が嫌い。最近、その生き様が歌になりました。障害は特別なこと?
 ポップな歌詞は、障害と聞いて身構えてしまう人や、普段、障害を意識しない人たちに語りかけます。

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