災害ボランティア、いつまで善意頼み? 専門家「まとめる官庁ない」

東野真和

兵庫県から自前の重機を持ってやってきたボランティアが、機材の足りない遺体捜索現場の土砂撤去を手伝っていた=8月、広島県坂町小屋浦

 地震や豪雨など大きな災害が頻繁に起きています。復旧・復興のためには、ボランティアの力が不可欠ですが、あまりにもその善意頼みなのが現状です。豪雨で被災した広島県坂町小屋浦4丁目で私が書いた「半取材、半ボランティア」のルポに、「このままでいいのか」というご意見がたくさんありました。ボランティアがもっと参加しやすい環境や、迅速かつ的確に配置できる態勢を、前もって整えておけないのか――。諸外国のNGO・NPOやボランティアの研究を20年以上続けている小野晶子・労働政策研究・研修機構主任研究員に疑問をぶつけてみると、熱がこもって関西弁にもなりつつ、色々教えてくださいました。(朝日新聞編集委員・東野真和)

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