「恵まれてるって、つらい」鈴木先生「手のかからない子」描いた理由

「私より大変な人はいっぱいいる」。そう思うあなたに読んでもらいたい。

野口みな子

漫画「鈴木先生」(c)武富健治/双葉社

 漫画「鈴木先生」は、問題を抱えた子どもではなく「手がかからない子ども」の苦悩を描いた作品です。2011年には、長谷川博己さん主演でドラマ化され注目を集めました。作者の武富健治さんは「無意識に『あっち側』と『こっち側』という風に、派閥化するのが問題」と語ります。夏休みが終わり、学校生活の悩みを意識する人もいる時期。武富さんに作品に込めた思いを聞きました。

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