あなたの物語のぞかせて 文学カフェ発A4版の文学賞、地域に息づく

「半空文学賞」を主催する岡田陽介さん。自身も様々な文学賞に応募した経験があるという=香川県高松市瓦町、田中志乃撮影

 A4用紙の片面に収まる作品ならば、小説でもエッセーでもポエムでも形式自由というユニークな文学賞が、香川県の高松にあります。主催は文学好きが集まる小さなカフェバーで、初めて文章を書く応募者を歓迎し、大賞を決めるのはお客さんの投票。そんなやり方が共感を呼んで、現在作品募集中の3回目は「ことでん」こと高松琴平電気鉄道とのコラボが実現しました。店のマスター岡田陽介さん(36)に賞創設の理由を聞くと「お客さんが店で何か書いているのが気になって。のぞいてみたかったんです」と、不思議な答えが返ってきました。(朝日新聞高松総局記者・田中志乃)

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