官能小説でたどる戦後70年 おっぱいvs.お尻 尼僧vs.巫女

現代でも、官能小説が書店から消えることはありません。独特の言語感覚は、摘発を逃れるための苦肉の策でした。そして今、新時代を迎えています。

宮本茂頼

独特の言語感覚がある官能小説の世界。そもそもは、官憲の摘発を逃れるための苦肉の策だった

 過激なエロ映像が簡単に手に入る現代でも、官能小説が書店から消えることはありません。日陰でじっとりと咲き続けるジャンルの戦後70年の歴史をたどった本が出版されました。性行為を表現する独特の言語感覚は、官憲の摘発を逃れるための苦肉の策だったそうです。女性作家の隆盛で新時代を迎える現在に至るまで、普段は近寄りづらい世界をのぞいてみましょう。

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