ホテルオークラ、アートの塊 ハウエルも惜しむ、モダンと伝統の芸術

「ホテルオークラ東京」の本館が、建て替えのため8月末で閉館します。日本の伝統美がつめこまれたホテルとして知られ、建て替えの再考を求める声も出ています。

神谷素生

ホテルオークラ東京の本館ロビー

 日本モダニズム建築の代表格「ホテルオークラ東京」の本館が、建て替えのため8月末で閉館します。日本の伝統美がつめこまれ、「1万8千坪の芸術」のキャッチフレーズで1962年に開業しました。外国人客からも愛され、30年来定宿にしてきたマーガレット・ハウエルさんは建て替えを考え直してほしいと訴えているほどです。最近は、アートや建築に関心のある若者らがカメラ片手に次々と訪れるようになっています。

続きを読む