ネットの話題
髪にミートボールが…… お弁当で定番のおかずがヘアゴムに
髪にミートボールがついてますよ――。思わず声をかけてしまいそうな、リアルな造形のミートボールがヘアゴムに。SNSで話題になっているこのグッズ、食品メーカーに売り出した理由を聞きました。(朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮)
「新しいミートボールグッズがなかなか攻めているので皆さんに見てほしい」
ミートボールやハンバーグなどで有名な、石井食品のX公式アカウントが投稿した写真には、ミートボールをモチーフにしたキーホルダーとヘアゴムが映っています。
もちろん本物ではありませんが、肉やタレの質感はかなりリアルに作られています。
SNS上でも「タレがあちこちつきそう」「『髪にミートボールついてるぜ!』ができそう」と、リアルな出来栄えに驚く反応が寄せられていました。
このグッズはBEAMSの3店舗とオンラインショップ、石井食品の本社に併設している店舗「Viridian(ヴィリジアン)」で購入できるそうです。
石井食品の広報担当者によると、このミートボールグッズは衣料品・雑貨などを扱うセレクトショップ「BEAMS」とのコラボによって誕生したのだそうです。
「昨年、BEAMSさんとコラボしておせちを販売したご縁がきっかけで、今回のグッズの開発・販売に至りました」
実は、2024年は石井食品の「おべんとクン ミートボール」が発売されて50周年だそうで、ミートボールグッズはその一環として企画されたそうです。
「BEAMSさんによると、海外からの観光客を中心に食品サンプルが人気だそうで、弊社のミートボールを雑貨にしたら需要があるのではないかというお話をいただいたんです」
ミートボールの質感を再現するためには、いくつか大事なポイントがあるそうです。
「ミートボール部分は本物と同じサイズの原寸大で、きれいな球体ではなく、少しでこぼこに。タレの質感などにもこだわりました」
それにしても、キーホルダーはともかく、ヘアゴムにミートボールをあしらうのはなかなか思い切ったデザインのように思えます。
「ミートボールをヘアゴムにするアイデアは、『これは髪留めにしたら可愛い』と、BEAMSさんの女性社員のみなさんが中心となって生まれたと聞いています」
「子どもの頃から今までお世話になってます」「この味に安心する」
SNS上では、グッズをきっかけにミートボールの思い出を語る投稿も見受けられました。
担当者は「反響の大きさに驚くとともに、弊社のミートボールを思い出してくれた方がたくさんいたことをうれしく思っています。長年のファンの存在を強く感じるきっかけになりました」と話します。
「おべんとクン」という商品名にもあるとおり、当初、ミートボールはお弁当向けの商品として発売されましたが、石井食品ではミートボールを使ったアレンジレシピを公開するなどして、家庭でもおかずやおつまみなどに使ってもらえるように工夫をしているそうです。
石井食品本体も、来年で創業80年を迎えます。
広報担当者は「国産鶏肉100%、人工添加物を使わないなど、安心して食べてもらえるようにこだわってきました。今後も弊社のミートボールを食べてもらえるように頑張っていきます」と話しています。
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