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イヤイヤ期、帰り道に寝そべる2歳の息子 周囲のやさしさに救われた
途方に暮れる母の前に〝救世主〟が現れました
イヤイヤ期のまっさかり、保育園の帰り道で寝そべる2歳の息子。母が途方に暮れていると、突如として〝救世主〟がーー。イラストレーターのササミさんは、「周りの人たちの優しさに気付かされた」体験を振り返りました。思いやりあふれる、やさしい世界が広がっています。
ササミさんがツイッターに投稿した漫画「イヤイヤ期を救ってくれた救世主たち」。道路に寝そべって動かない息子に、道行く人が声をかけてくれたときのことを描いています。
「あっちまで先生とかけっこしよ!」と一緒に走ってくれる保育園の先生。
「フフ…全部みてたわよ…お母さん困らせちゃダメよ。ほら、帰りましょ」と一緒に帰ってくれるマダム。
「バスきたよ!」と気を引こうとしてくれる留学生。
「触ってみるかい?」と誘ってくれた、犬を連れたおじいちゃん。
息子が立ち上がるように、地域の人たちが手をさしのべてくれました。
ツイートには「本当に…皆さん優しいのよ」「声かけてくれたりフォローしようとしてくれる行動だけで焦る気持ちが救われる〜」「優しいマダムに助けられたの思い出した」と共感するコメントが寄せられ、1.6万以上の「いいね」がついています。
「イヤイヤ期」は、子どもの自己主張が強まって何をするにも嫌がる時期のこと。
ササミさんは、「噂に聞いていた通り、すべてが『イヤ!』でびっくりしました。何がイヤなのかわからないし、本人も条件反射のように言っているのかも」と話します。
イヤイヤの対応には、親も工夫を凝らします。ササミさんはお風呂を拒否されたとき、「サザエさんのエンディングのように私は笛を吹くマネをしながら、夫は息子をワッショイワッショイしながら、なんとかごまかして連れて行っている」そうです。
家の外で「イヤイヤ」を発動されると、迷惑になっていないか周囲の視線が気になってしまいます。しかし、「優しい目で見守ってくれている方や声かけをしてくれる方がいると、本当に救われた気持ちになる」とササミさんはいいます。
〝救世主〟とのかかわりの中では、ハッとしたこともありました。
保育園の帰り道で止まってしまう息子に、近所の高齢女性が「もっとお母さんと外で遊びたいんだね。平日は一緒の時間がないものね」と言っていたのを聞き、「息子目線になれていなかった」と気付かされたそうです。
「それからは少し遊んで帰ったり、自由に行きたいところに行かせてあげたりするようにしています。もちろんしびれを切らして担いで帰ることも多々ありますが……」と苦笑するササミさん。親の苦労を察してか、きちんと伝えると息子も理解してくれることが増えてきたそうです。
核家族が増え、近くに頼れる親族がいないという親も少なくありません。ササミさんの家族も近くに頼れる親族はいませんが、「気にかけてくれる保育士さんや隣に住んでいるおばあちゃんなど、困ったときに相談できる人がいることはありがたいです」と話します。
「助けてくれた方にも感謝の思いが届くといいなと思って漫画にしました。読んだ方にやさしさの連鎖が広まればいいなと思います」
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