マンガ
「乗ってみますか?」白バイに息子悶絶〝大人たちの優しさ〟マンガに
あたたかいコメントと共感が集まっています。
「はたらく車に乗ったカックイ~大人の皆様……ありがとうございます……!!」。コロナ禍で子どもと遊びに行く場所が限られる中、意外にも散歩コースはワクワクとホスピタリティーであふれていたーー。1歳の「息子くん」とお散歩をしていたときの話を描いたマンガが、ネット上で注目を集めています。作者に話を聞きました。
漫画家のはみだしみゆきさんがツイッターに投稿したマンガは、「はたらく車やバイクが大好き」な1歳の息子くんについて描かれています。
2人で外を散歩していたとき、たまたま白バイが止まっている姿を目にしました。
「ガックゥ…(バイク)」と目を輝かせる息子くん。
熱い視線を注いでいると白バイが近付いてきて、「乗ってみますか?」と隊員が声を掛けてくれました。
さらに、思ってもみない展開にはみだしさんは心の底から感動します。
別の日、工事現場の前を通るとピカピカ光るベストを着た作業員とショベルカーを見つけ、「カックイー」と興奮する息子くん。
また別の日には、信号待ちで止まっている消防車と遭遇し、じっと見つめる息子くん。
「お仕事のジャマになっちゃうから」と心配するはみだしさんでしたが、出会った大人たちはみんな、優しくて「カックイー」対応をしてくれたのでした。
2回に分けて投稿されたマンガには、「子どもにとっては働く車はヒーロー」「みなさん、神対応ですね!」など、たくさんの共感や「はたらく車」のみなさんへ感謝が届きました。最初の投稿へのいいねは12万を超えています。
はみだしさんは、「想像以上にいろんな方から反響をいただきました」と話します。
「コメントでは自分の子どもの経験だけではなく、幼少期に私もこんなことがあったと話してくれる人もいて、みんなが通ったことのある道だったんだなと初めて気づきました」
自身の子どものころは、乗り物にあまり興味がなかったと話すはみだしさん。しかし、今回の経験から「横断歩道を渡っているときにバスの運転手さんが敬礼してくれたな、飛行機で飛び立つときに外にいた作業員さんが手を振り返してくれたな」と思い出がよみがえってきたそうです。
「周りの大人はみんな優しくしてくれていたんですよね」
はたらく車に乗ったカックイ~大人の皆様……ありがとうございます……!!(1/2) pic.twitter.com/9MvwLdyZLs
— はみだしみゆき (@HamidashiMiyuki) January 18, 2021
子どもができるまでは、白バイも工事現場の車両も消防車も、意識せずに生活していました。見ず知らずの大人と街中で接点を持つこともほとんどありません。
「今回、散歩している中でいろんな人に優しくしてもらいました。子どもが乗り物に興味を持つようになって、新たに気づいた優しさです。知らない間柄でも優しくしてくれる大人はたくさんいるんだなと気づきました」
このエピソードをマンガにしたのは、大人たちの優しさがとてもうれしかったことに加え、改めて感謝を伝えたかったから、気づきを共有したかったからです。
「子どもから見てかっこいい大人でいたい」というコメントもあり、あたたかい気持ちになりました。
初めてしゃべった言葉が「じてんしゃ」というほど乗り物が大好きな息子くん。乗り物の展示があるところへ連れていきたい思いはありますが、コロナ禍で思うように外出はできていません。
そんな中、家や保育園の周りなど、これまでと変わらない散歩コースがワクワクするものに変わりました。
「もしかしたら、息子はトミカが走っている、おもちゃが走っているみたいな感じに見えているのではないでしょうか。道路の方を見たがるので、気をつけながら車の多い通りを歩くこともあります」
お気に入りの車が止まっているときはずっと見ていて動かないそうです。そんな息子くんのおかげで、はみだしさんにも「はたらく車」への愛が芽生えはじめました。
「これまで何げなく通り過ぎていましたが、白バイも工事現場も消防車も確かにかっこいいです! 救急車もとてもかっこいい。息子に影響されています(笑)」
「今回の漫画にいただいたコメントを見ていて、はたらく大人の方々から夢を与えてもらった人が多くいるとわかりました。余裕のあるとき、危なくない範囲で、これからも子どもに手を振ったりしてもらえるとうれしいなぁと思います」
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