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「アナウンサーじゃなかったら、してみたい恋」テレ東妄想企画の狙い

テレビ東京「女性アナ本気まんが部」の6人。左から角谷暁子アナ、狩野恵里アナ、田中瞳アナ、森本智子アナ、池谷実悠アナ、相内優香アナ=テレビ東京提供
テレビ東京「女性アナ本気まんが部」の6人。左から角谷暁子アナ、狩野恵里アナ、田中瞳アナ、森本智子アナ、池谷実悠アナ、相内優香アナ=テレビ東京提供

目次

テレビに映るアナウンサーたちが普段考えていることとは――。そんな、アナウンサーの素顔が垣間見えるイベントをテレビ東京が開きます。その名も「女性アナ本気まんが部」。アナウンサー6人が漫画の原作に挑戦し、プロが作画。完成した作品を本人がアテレコして配信します。興味関心や妄想、深層心理など、「それぞれの漫画が、その人の頭の中になっています」と話すのは田中瞳アナ。他のアナウンサーにも作品の見どころなどを聞きました。

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女性アナ6人が参加

出演するのは田中アナの他に、森本智子アナ、相内優香アナ、狩野恵里アナ、角谷暁子アナ、池谷実悠アナです。イベントは、「テレ東ほぼほぼ無観客フェス」の一つとして25日にオンラインで開催されます。

担当する高橋弘樹プロデューサーによると、6人との打ち合わせで恋愛系の構想が多く出たことから「アナウンサーじゃなかったら、こんな恋してみたい」というテーマに。制作は11月に入ってからと、タイトなスケジュールでしたが、「妄想やこだわりが詰まった個性的な作品が集まった」と話します。

アナウンサーと打ち合わせをする高橋弘樹プロデューサー(左)=河原夏季撮影
アナウンサーと打ち合わせをする高橋弘樹プロデューサー(左)=河原夏季撮影

宝塚・純文学……推しへの愛が形に

入社2年目の池谷アナが披露するのは、「宝塚ファンが萌える、オフィスLOVE」。日常のあらゆるシーンが宝塚の世界観で見えている会社員女性が主人公で、舞台の名ぜりふなども登場します。小学生の時に、祖母に連れられて以来の「ヅカファン」だという池谷アナは「宝塚愛をいたるところに詰め込みました。私の妄想を形にできてうれしいです」。

同じく、推しへの愛を形にしたのは角谷アナ。純文学、特に三島由紀夫を崇拝する角谷アナは「春の雪」から着想を得た「大正ロマン恋物語」を作り上げました。「あの作品の中で生きられたらどんなに幸せだろうと、主人公も自分にしました。最後は、『これからどう生きていきたいか』という思いも込めています」。

自身も登場する「大正ロマン恋物語」をつくった角谷アナ(一番右)。左は相内アナ、田中アナ=河原夏季撮影
自身も登場する「大正ロマン恋物語」をつくった角谷アナ(一番右)。左は相内アナ、田中アナ=河原夏季撮影

友人にもリサーチ・恋愛観も

「友人にもリサーチして作りました」。こう話すのは、「愛すべき、こじらせ男子図鑑」を書いた相内アナです。雑誌の企画で図鑑づくりに取り組む、出版社の女性が主人公。「私自身もこじらせている部分があるからか、男性のそうしたところが気になって。『あるある』と共感してもらえたら」。図鑑を完成させた主人公の「成長ラブストーリー」にも注目してほしいと言います。

「火星人と結婚する、わたし」というSFを連想させる世界観は、森本アナ。時空を超え、惑星をまたいだ舞台となりますが、「恋愛や結婚に対する自分の思いを込めた作品になりました」。原作を練る高橋プロデューサーとのやり取りは、自身の深層心理を気付く機会にもなったそうで、「他のアナウンサーの内面や発想もどのように表れるか楽しみです」と期待を寄せます。

森本アナ(左)は「火星人と結婚する、わたし」。右は池谷アナ=河原夏季撮影
森本アナ(左)は「火星人と結婚する、わたし」。右は池谷アナ=河原夏季撮影

構成・設定にこだわり

見た目は特徴のない普通の女子高生だけど、内心は流行を取り入れて目立つ同級生に興味津々。そんな少女の高校生活から始まる物語を書いた田中アナは、自身の学生生活も一部反映させました。しかし、「全てを滅却する、秘密のメガネ」というタイトルが表すように、メガネが鍵になる中盤からは話が一転。「誰も幸せにならない結末で、最後は後味が良くないです」と異色の作品を予感させます。

狩野アナも「普通の設定にはしたくない」と、たどり着いたのは「スズメの恋」。「ひねくれ精神なので、相内さんに『スズメって何?』と反応してもらえてうれしかった」と手応えを見せます。小学生の時に経験した転校をモチーフにはしつつ、「1度読んだだけでは、たぶん分からない」と断言。伏線もちりばめられており、「数日間アーカイブも残るので、何度も楽しんでほしい」と話します。

構成や設定にこだわった狩野アナ(左)と田中アナ(右)=河原夏季撮影
構成や設定にこだわった狩野アナ(左)と田中アナ(右)=河原夏季撮影

アナウンサーの重み、改めて実感

できあがった原作を元に、プロの漫画家とネームから作り上げていったアナウンサーたち。「キャラクターデザインがとても素敵。絵も注目してほしい」と話すのは角谷アナです。相内アナは「漫画家さんの感性が素晴らしくて、ネームを呼んだ時からうるっときました」。当日のアテレコも、「アナウンサーとして培った技術を披露できれば」と意気込みます。

高橋プロデューサーは、アナウンサーたちのクリエイティブな一面を感じる機会にもなったと言います。「視聴者の前に出る仕事で、『自分を演出する』部分が多かれ少なかれあるので、そうした能力がストーリー作りにも反映されたと思います。企画を通じて、アナウンサーをより身近に感じてもらえたら」。一方、池谷アナは創作活動に携わったことで、普段の仕事の重みを改めて実感したと言います。

「アナウンサーは、スタッフのみなさんが作り上げてきたものを最後に届ける仕事です。そこに込められた思いは、企画を通じてさらに分かった気がします。この経験はこれからの活動にも生かしていきたいです」

    ◇

オンラインイベント「女性アナ本気まんが部」は、25日午後8時から。配信チケットは1500円。詳細はこちらから。
【11/25(水) 20時開演】オンラインイベント「女性アナ本気まんが部」

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